久保は後半出場、レアル・ソシエダはアンデルレヒトに1−2で敗北

レアル・ソシエダ
チーム・協会

【©︎RealSociedad】

サポーターの衝突で後味の悪い一戦に

 ヨーロッパリーグ(以下、EL)グループフェーズ第2試合、ラ・レアル(レアル・ソシエダの愛称)はホームにアンデルレヒトを迎えた。36チームが参加し、4グループ、それぞれ8チームと8試合(ホーム4試合、アウェイ4試合)を決勝トーナメント進出を争う新フォーマット。本拠地レアレ・アレナでの初戦となる。

 土曜日のバレンシア戦からフィールドプレーヤーを総替えして臨むイマノル監督。フォーメーションはEL初戦ニース戦同様5ー3ー2を選択。オスカルソンとサディクの2トップの前線からのプレスが奏功し、先制点を奪ったラ・レアル。ボール奪取後右サイドからクロスを上げるサディク、そしてファーサイドにはパブロ・マリン。下部組織出身のMFが左足で合わせ、シュートは逆サイドのネットへ。

 先発出場を果たした各選手が持ち味を出し攻撃的に試合を進めるラ・レアルだが、徐々にMFテオ・レオーニがゲームの指揮をとるアンデルレヒトに押し込まれていく。28分にはFWルイス・バスケスがスルーパスから抜け出し同点弾を決める。このゴールに呼応し、イマノル監督はバレネチェア、久保、アゲルドの3人にウォーミングアップを指示する。

 ピッチ外でも試合はヒートアップし、二階席に陣取るアンデルレヒトサポーターが座席を破壊。一階席のラ・レアルサポーターに投げ込み、アンデルレヒトの選手は自チームのサポーターに蛮行を止めるようジェスチャーを送り、主将オヤルサバルはベンチから飛び出し、ホームサポーターを守るため主審に異常事態を伝えるが、試合はそのまま続行。

 スタジアムが荒れる中、テオ・レオーニがFKのこぼれ球をダイレクトボレーでニアハイに突き刺し逆転弾を決める。

【©︎RealSociedad】

 後半開始からバレネチェア、久保、アゲルドを投入し、システムを従来の4ー3−3に変更したラ・レアル。逆境での起用に奮起する久保だが、好機に力むシーンが見られ得点を奪うには至らない。イマノル監督はセルヒオ・ゴメス、さらにオヤルサバルをピッチに送り込み、本拠地での勝利を目指すが一点が遠く、再三の決定機もネットを揺らすことができない。

 平日の夕方開催にも関わらず、3万人を越えるサポーターが駆けつけた一戦はアウェイチームの勝利で幕を閉じた。2試合を終えて未勝利のラ・レアルは36チーム中25位でプレーオフ圏外に順位を下げた。次戦は6日、レアレ・アレナにアトレティコ・デ・マドリーを迎える。今季無敗の強豪を相手に勝利を目指す。
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著者プロフィール

レアル・ソシエダは1900年代初頭に創設され、2度のリーグ優勝と3度の国王杯を制したスペインの名門サッカークラブです。過去にはミケル・アルテタやシャビ・アロンソといった名選手がプレーし、2022年からは日本代表の久保建英が所属しています。

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