先発の久保が決勝点、レアル・ソシエダがバレンシアを3−0で下す

レアル・ソシエダ
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【©︎RealSociedad】

新エース候補オスカルソンがドブレテの嬉しい材料も

 ラ・リーガ第8節、ラ・レアル(レアル・ソシエダの愛称)はホームにバレンシアを迎えた。互いに今季1勝2敗4分で低迷する両チームは直接対決の勝利で浮上のきっかけを掴みたい。前日からの嵐のような気候が嘘のようにキックオフの頃には秋晴れのレアレ・アレナ。

 イマノル監督はローテーションを採用。水曜日のニース戦から5選手を入れ替えた。久保は先発復帰し定位置の右サイドでのスタート。立ち上がりから調子の良さを見せるラ・レアルが先制点までに要した時間は8分。自陣からのパスを受けたスビメンディが左サイドに展開しバレネチェアを経由し、セルヒオ・ゴメスが中央へ折り返す。これをオヤルサバルがスルーし右サイドから走り込んだ久保が冷静にゴールを決めた。

 今季の不調が嘘のような流れるようなプレーでリードを得たラ・レアルはその後も試合を有利に進める。久保のパスを受けたバレネチェアのコントロールシュートもゴールの僅か右、FKからのオヤルサバルのシュートはクロスバー直撃と追加点が奪えないまま前半を終える。

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 後半に入ってやや強度が下がったラ・レアル、54分にはぺペルがミドルシュートを放つが守護神レミロが横っ飛びでセーブ。緩慢なバレンシア相手にピンチこそないものの勝負を決めきれない中、80分に久保が起点となりパスを受けたS・ゴメスが相手守備陣裏の広大なスペースにスルーパス。これをブライス・メンデスが並走してきたオスカルソンにパス。新9番が確実に決め、待望の追加点をもたらす。

 お役御免の久保がベンチへと下がり、スタジアムに勝利の雰囲気が漂う中、アイスランド代表がこれに花を添える。92分、セルヒオ・ゴメスが今夏リヴァプールへ移籍が発表され、バレンシアでレンタルという形で継続してプレーするジョージア代表GKママルダシュヴィリを引きつけ、オスカルソンにパス、これを冷静に決め3−0とした。

 今季本拠地初勝利を挙げたラ・レアル、チームに勢いをもたらすオスカルソンのゴールもあり、内容結果共に最高の形で試合を締め括った。次戦は10月4日、ELリーグフェーズ第2戦アンデルレヒトを本拠地に迎えての一戦となる。
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著者プロフィール

レアル・ソシエダは1900年代初頭に創設され、2度のリーグ優勝と3度の国王杯を制したスペインの名門サッカークラブです。過去にはミケル・アルテタやシャビ・アロンソといった名選手がプレーし、2022年からは日本代表の久保建英が所属しています。

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