通算８アンダーパーの単独首位からスタートした山下美夢有だが、この日は３バーディ・３ボギーでスコアを伸ばすことができず、取材時には悔しい表情を幾度となく見せていた。
「今日はショットもそうですし、パターもアプローチもイマイチだったなという感じでした。途中は我慢しながらプレーはできていたと思うんですが、後半もパー５でバーディがきて、そこから行こうと思ったんですが、なかなか耐えることができなかったですね。とりあえず１つでも伸ばせればという気持ちでプレーはしていたんですが、（伸ばせなかったのは）悔しいです」。
メジャー特有のセッティング下で、思い通りにプレーできない日があることはもちろん想定はしているはず。ただ、優勝争いの最中で我慢する日だとはわかっていても、１つでも伸ばせていれば気持ち的には大きく変わっていたかもしれない。

「メンタル面はいつもと変わらなかったんですが、悪いからと言って落ちていくのではなく、そこでしっかり修正できるようなプレーをしなければ上位で戦えないと思います」２年連続年間女王に輝いた山下ならではの、勝つために必要な心得だ。
今日のラウンドには一抹の後悔はあったかもしれないが、すでに山下の目線は明日の最終ラウンドに向いている。「終わってしまったことはしょうがないので、今日悪かったところをしっかり修正して明日伸ばせるようにしたいです」

実力者が上位に名を連ねる混戦模様だが、勝ち方を知っているかどうかが勝負の分かれ目になるかもしれない。

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