【U18日清食品トップリーグ2024 (男子) 大会レポート】チームを強くする司令塔の献身性 美濃加茂 #8 深見響敏

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【©U18日清食品リーグ】

下呂交流会館アクティブ温アリーナ(岐阜県下呂市)で開催中の「U18日清食品トップリーグ2024」、9月28日(土)のラストゲームで登場したのはインターハイで岐阜県勢初となる決勝進出を果たした美濃加茂。地元の大声援を受ける中、同ベスト8の藤枝明誠(静岡県)と対戦しました。

両チームは6月の東海ブロック大会決勝でも対戦。その際は、美濃加茂が前半から仕掛けた激しいオールコートプレスが奏功して111-73で快勝しています。リベンジを狙う藤枝明誠は、開幕から3試合をケガで欠場していた#15 ボヌ ロードプリンス・チノンソ選手(3年/205cm)が復帰しての試合になりました。しかし、藤枝明誠は立ち上がりからインサイドではなく、アウトサイドからチャンスを作ります。#13 渡邊聖選手(1年/179cm)、#5 野津洸創選手(2年/190cm)らが3ポイントシュートを沈めて、まず5点差を作りました。しかし、美濃加茂は残り3分に司令塔の#5 後藤宙選手(3年/180cm)を投入すると攻防で引き締まって逆転。22-19として第1クォーターを終えます。

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続く第2クォーターは両チームのディフェンスが目立つ展開に。藤枝明誠はロードプリンス選手が2本連続でシュートを決めると、#6 檜垣 奏太選手(2年/185cm)が3ポイントシュートを沈めると、続けてドライブからレイアップを決めましたが、美濃加茂はトランジションから着実に得点し、41-28としてハーフタイムを迎えました。

第3クォーター、藤枝明誠は#10 篠原 遼太選手(2年/183cm)の連続得点など11-4というランを作ると、残り5分で5点差としましたが、美濃加茂は慌てません。オフェンス、ディフェンスと抜け目ないプレーで9点差として最終クォーターを迎えました。藤枝明誠は第4クォーターに入っても得点力の高さを見せますが、コート上5人がどこからでも得点できるのが美濃加茂の強み。得点の取り合いになる中、じりじりとリードを広げていき、91-68で勝利。「U18日清食品トップリーグ2024」2勝目を挙げました。

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地元ファンの応援を受ける中で「いいプレーを見せられるように、チーム力で戦いたいと思っていました」と語ったのは13得点、5リバウンド、3アシスト、6スティールとオールラウンドなプレーを見せた深見選手です。「藤枝明誠さんは展開が速いチームで、対応が遅れると3ポイントシュートを打たれて得点されてしまいます。相手の展開が早かったらこちらのペースを抑え、逆にリバウンドを奪った時はボールをプッシュして速い展開にするなど、試合全体でのコントロールを考えていました」と振り返りました。

美濃加茂の強みは得点力が高く、巧みなハンドリング力を持つ選手が多いこと。その一人としてプレーする深見選手は、「試合展開を読み、一人一人どう活躍できるかということを考えてテンポなどのゲームコントロールし、自分でも3ポイントシュートやドライブから確率よく得点するということを考えています」と言います。オールラウンドな能力を持ちながら、1+1が2以上になるようにチームバスケを重んじる。深見選手のような存在がいることも、美濃加茂の強さの秘密だと言えるでしょう。
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著者プロフィール

「U18日清食品リーグ」ば、バスケットボールにおける部活・クラブなどの垣根を超えたU18年代の階層別リーグ戦です。リーグ戦文化の導入により、実力が拮抗するチーム同士の対戦や、多くの選手への出場機会、また、予定された試合/対戦相手を見据えた質の高い準備など、公式戦の試合数が確保された環境下で競技に取り組むことにより、競技力の向上を目指して設立した競技大会です。 今年度も「U18日清食品リーグ バスケットボール競技大会 2024」 として 「U18日清食品トップリーグ2024」 、「U18日清食品ブロックリーグ2024」を開催いたします。

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