リーグ戦から先発5人を入れ替えて臨んだEL埼玉戦は、相手の守備を崩せずカウンターから2失点。失点の仕方も課題として残ったが、より修正が必要なのは無得点で終わった攻撃か。リーグ戦の前節、アルビレックス新潟レディース戦も無得点に終わっており、今節はいかに相手の守備を打開してゴールに結びつけるか。そこが勝点3へ向けたポイントになる。「ちふれ戦に関しては相手の背中を取りにいくことができていなかった。そこをミーティングでも確認しました。相手の背中を取ってゴールを目指さない限り、得点は奪えない。積極的にチャレンジしたい」と鳥居塚伸人監督は話す。背後を取る動きでは、開幕戦でゴールを決めた矢形海優はもちろん、矢形と2トップを組む田中智子にも期待したい。特長である収めて周りを生かすプレーや視野の広いパスは今シーズンも際立っているが、FWとしてはやはりゴールも狙っていきたい。田中は今節が、なでしこリーグ(1部、2部を含む)、WEリーグ通算100試合目。初出場は 2016年9月25日、なでしこリーグ2部の第15節・FC吉備国際大学Charme戦だった。当時は中3、デビューからちょうど8年目での大台到達となった。「あまり意識はしていなかったです(笑)」と記録に関しては特に気にする様子はなかったが、「前節は引き分けたので、今節は絶対に勝って、勝点3を取って帰れるように頑張りたい」と、勝利へ向けた意気込みは強い。