【日本グランドシニアユニテックス杯/1R】ゴルフとドラムの二刀流!? 高松厚は1差2位Tで最終日へ 「スイングのリズム感だけは自信があります」

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グランドの部・第1ラウンド

【©PGA】

「日本プロゴルフグランドシニア選手権~ユニテックスHDカップ2024~」の初日、プロドラマーからプロゴルファーに転身した異色の経歴を持つ高松厚が、5バーディ・2ボギーの「68」で回り、トップと1打差の3アンダー・2位タイと好発進を決めた。「(スコアを3つ伸ばした)前半はあまりラフに入ってないし、ティショットが安定していた。後半は疲れてきて曲がり出したけど、パープレーなら満足です」と振り返る。

高松は19歳のときにプロドラマーになった。「コマーシャルソングのドラムをやったり、ちょっと名前は出せないけど有名な人のバックミュージシャンをしていました」という。それが24歳でプロゴルファーを目指すことになる。「きっかけは別にないんですけど、ミュージシャンじゃあまり稼いでいけないし、親父がゴルフをやっていたので、できるだろうと甘い考えで」と笑う。それまでゴルフ経験はまったくなかった。

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その後、26歳の時に父親と地元栃木にゴルフ練習場『益子ダイナミックゴルフシティ』を開業し、多いときにはそこで一日2000球の打ち込みを行った。その努力が実を結び、ゴルフを始めてからわずか5年、29歳でPGA資格認定プロテストに合格。晴れてプロゴルファーとなった。レギュラーツアー時代は目立った成績を残せなかったが、フル参戦したシーズンもある。2010年にシニアデビューしてからは、2018年までコンスタントに試合に出続けた。今季は「日本シニアオープン」の1試合の出場にとどまっている。

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話は少し逸れるが、シニアツアーには『5963ズ』(ごくろうさんず)というバンドがあり、高松はドラム兼リーダーを務めている(写真は2019年日本プロ)。メンバーは他に、ギター担当の奥田靖己と中西信正、ベース担当の杉原敏一、タンバリン担当の芹澤信雄、ボーカル担当の加瀬秀樹、そしてMC担当で盛り上げ役の高見和宏という豪華な構成だ。コロナ禍で活動休止状態だが、まだ解散発表はしていない。今でも練習場のお客さんとバンドを組んでドラムを叩いている高松に、ゴルフの共通点を聞くと「リズム感」と答える。「形はわからないけどスイングのリズム感はいいですよ。それだけは自信がある。もっと速く振れって言われるかもしれないけど」と笑顔になる。

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「今はドラムは趣味ですから」と言いながらも、練習場ではもっぱらゴルフではなくドラムを教えているという。「レッスンはあまり好きじゃなくて(笑)。音楽は絶対に役に立つよと言ってドラムのレッスンはします。練習場の中にドラムセットがスタジオのように並んでいるんですよ。ドラムならいつでも教えますよ」。ゴルフとドラムの2つを教える二刀流の先生が60歳以上の日本一へ、ビートを上げていく。

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著者プロフィール

PGAはゴルフの正しい普及と発展を願い、誰にでも愛される「国民のスポーツ」「生涯スポーツ」となるため、日本ゴルフ界のリーダーとして活動しています。PGAの使命は、トーナメントプレーヤーの育成、ゴルフ大会の開催・運営に加え、ゴルフの正しい普及と発展を具現化するために、ティーチングプロ資格を付与したゴルフ指導者を育成しています。さらにPGAでは幅広い分野で積極的な取り組みを行い、地域に密着した社会貢献活動、ジュニアゴルファーの育成など多方面にわたる取り組みを日々歩み続けています。

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