久保はベンチ入りも出場せず、レアル・ソシエダはEL初戦ニースと引き分け

レアル・ソシエダ
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【©︎RealSociedad】

レミロのPKストップにより敵地で勝ち点獲得

 今季のヨーロッパリーグ(以下、EL)が開幕し、ラ・レアル(レアル・ソシエダの愛称)は初戦のOGCニースとのアウェイでの一戦に臨んだ。国内リーグでは5試合勝利から遠ざかっており、舞台の変わる欧州で浮上のきっかけをつかみたい。

 イマノル・アルグアシル監督は週末のレアル・バジャドリー戦から先発8選手を入れ替えバスク、スペイン出身の11人(内、9選手が下部組織出身)をピッチに送り込んだ。この日の試合では国際大会や競合との試合で使用することの多い5ー3ー2の布陣。久保はベンチスタートとなった。

 最初に好機を得たのはホームのニースだが、グサンの突破から得たチャンスをムココがものにできず、シュートはわずかにポストの横へ。18分、怪我から復帰した司令塔ブライス・メンデスがニースDFライン前にできたスペースに絶妙なパスを出し、これに後方から走り込んできたバレネチェアが右足を一閃、ネットに突き刺さる豪快な先制点をチームにもたらす。

 先制点のシーンではダイアゴナルランで陰のアシストをしたオヤルサバルに今度はバレネチェアがお返しのクロスを供給するが、シュートはブロックされ追加点とはならない。前半終盤は勢いを失いつつもこのままリードを保ってハーフタイムを迎えると思った45分、アイエンのクリアミスからロサリオに同点弾を許してしまう。

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 後半になっても悪い流れは変わらず、ニースに押し込まれる時間が続く。53分にはパチェコが元ブラジル代表ダンテを掴んだとしてPKが与えられる。絶体絶命のピンチを救ったのは守護神レミロ。グサンのシュートを読み、これをセーブ。イマノル監督は交代を駆使しなんとか互角の状態へと持ち直すが追加点を奪うことはできず、試合はそのまま1ー1で試合終了となった。

 またしても勝利を逃してしまったラ・レアルだが、若手CBジョン・マルティンの活躍、ブライス・メンデスの復帰、バレネチェアの今季初ゴールという好材料をもってニースを後にした。次戦は28日、4試合ぶりの本拠地での一戦でバレンシアと対戦する。
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著者プロフィール

レアル・ソシエダは1900年代初頭に創設され、2度のリーグ優勝と3度の国王杯を制したスペインの名門サッカークラブです。過去にはミケル・アルテタやシャビ・アロンソといった名選手がプレーし、2022年からは日本代表の久保建英が所属しています。

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