女子高校野球は確実にレベルアップしている。イチローさん率いる野球チームとの強化試合。初回にいきなり3点先制。守備ではファインプレーも。投手イチローさんも脱帽

note
チーム・協会
【これはnoteに投稿されたセイノさんによる記事です。】
女子高校野球は確実にレベルアップしている。そう実感させるゲームだった。50歳のイチローさん率いる草野球チームとの強化試合。初回にいきなり女子高校選抜が3点を先制して、ピッチャーのイチローさんを慌てさせた。守備ではファインプレーも飛び出し、女子のレベルが毎年飛躍的に上がっていることを証明した。これにはイチローさんも脱帽だった。

イチローさんが結成した草野球チーム「KOBE CHIBEN」。2021年から毎年、高校女子選抜チームと強化試合を行っている。女子高校野球の発展を促すための取り組みだ。

CHIBENはこれまで行われた3試合でイチローさんがピッチャーを務めてきて、27イニング1失点に抑えてきた。

23日に東京ドームで行われたゲーム。今年はイチローさん、松坂大輔さん(44)、そして「ゴジラ」松井秀喜さん(50)と日米で活躍したプロ野球のレジェンド3人が同じユニホームを着て出場した。

今年も先発マウンドにはイチローさんが上がった。しかし女子選抜は臆することがない。初回に2番の井戸穂花選手(東海大静岡翔洋)がレフトオーバーの二塁打を放つ。

3番の山下来々杏選手がセカンドオーバーのヒットで続く。これで1点を先制。さらに4番の西本夢生選手もセンター前へクリーンヒット。履正社高2選手の連打だ。

圧巻は5番原田京佳選手(広陵)。左中間を抜く2点適時二塁打を放った。イチローさんの投げたボールを打ち返し、センターを守る松井さん、レフトの松坂さんの間を打球が抜けていく。原田選手のヒットはレジェンド3人を慌てさせた。

イチローさんは女子選抜の猛攻に「ビビりました」と脱帽。松井さんもこの回の守備が「終わらないんじゃないか」と振り返るほどだった。女子選抜はイチローさんからこの試合で計10安打を放った。過去3年で打った安打が計11本。女子のレベルアップを証明した。

守備ではライトを守る井戸選手が、松坂さんの放った強烈な打球をスライディングキャッチするファインプレーを見せた。

攻守に活躍した井戸選手は「イチローさんからヒットを打てて自信にもつながったし、もっと上を目指してがんばりたいと思える機会でした」と喜び顔だ。

一方、レジェンド側も往年のプレーを見せた。20年ぶりに東京ドームでプレーした松井さん。八回に松井さんのバットが一閃。ライトスタンドへ打球を突き刺し、3ランを放った。スラッガーだった時代を彷彿させた。

これにはイチローさんも大喜び、ベンチに戻った松井さんと抱擁を交わした。イチローさんは「他人のプレーを見て涙が出たのは初めてかも」と絶賛した。

試合はCHIBENが17-3で大勝したが、女子選抜のレベルアップを実感させてくれた。イチローさんは「女子野球を応援したいと今日も心から思いました」と語った。

女子高校野球は確実にレベルアップしている。女子高校野球の選手たち、これからも頑張って!
見出し画像:富澤友則
  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

メディアプラットフォーム「note」に投稿されたスポーツに関する記事を配信しています。

新着記事

編集部ピックアップ

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着コラム

コラム一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント