久保、浅野共に途中出場、レアル・ソシエダはマジョルカに0−1で敗戦

レアル・ソシエダ
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【©︎RealSociedad】

再びPKに泣き、4戦勝ちなし

 EL出場により日程を繰り上げての開催となったラ・リーガ第7節を戦うラ・レアル(レアル・ソシエダの愛称)は日本代表FW浅野が所属するマジョルカでの一戦に臨んだ。過密日程が続く中、前節から4選手を代えて先発を組んだイマノル監督。古巣への帰還となった久保はベンチスタートとなり、右サイドにはセルヒオ・ゴメスが配置された。前節ベンチ入りしながら、怪我から復帰間もないこともあり出場機会のなかった主将オヤルサバルは、CFとして復帰を果たした。

 口火を切ったのはセルヒオ・ゴメス。開始2分にカットインから鋭いシュート放ち、複数ポジションでの能力の高さを見せる。7分には左サイドのバレネチェアがスルーパスに反応し、GKの体勢を見て浮かせたシュートで先制点を狙うが、GKレオ・ロマンのセーブにあい機を逸す。拮抗した時間の中でマジョルカにはCKが続き、徐々にラ・レアルが押し込まれていく。

 そして33分、前節のR・マドリー戦の悪夢が蘇る。相手のシュートに対し、ブロックに入ったバレネチェアの手にボールが当たり、主審はVAR確認後PK判定を下す。これをマジョルカ生え抜きのFWアブドンが冷静に決め先制。これを機にマジョルカは重心を下げ、ラ・レアルの攻撃時のスペースを消しながら、優勢を保つ。反撃の糸口を見出せないまま1−0で前半を終えた。

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 劣勢を打破すべく、後半開始からセルヒオ・ゴメスに代え久保を投入したラ・レアル。前半終盤同様重心の低いマジョルカは反撃を許さない。また攻撃時には司令塔ダルデルが中盤に君臨し、レミロが守るゴールへと迫る。57分、マジョルカが追加点を記録。左サイドからのクロスをカナダ代表ラリンが頭で合わせ2−0となったが、わずかにつま先が出ていたとしてオフサイドの判定となり、スコアボードは再び1−0に。

 63分には浅野がピッチへ。持ち前のスピードを活かしラ・レアル後方のスペースをついていく。一方、攻撃の起点となるはずの久保の元へまでボールが届かない。途中出場したMFマリンとポジションを変えながらマジョルカ守備陣を揺さぶるが、決定機を作るに至らない。90分には前節、出色の出来を見せたクロアチア代表スチッチが久保からのショートコーナーを受け強烈なミドルシュートを放つが、マジョルか守護神レオ・ロマンがパンチングで防ぐ。

 ホイッスルが鳴るまで最後の猛攻を仕掛けたラ・レアルだが、一点が遠く敵地ソン・モイシュで勝ち点を得ることができなかった。次戦は21日、昇格組のバジャドリーと敵地で対戦する。この日CLが開幕し、来週にはEL開幕を迎える欧州サッカー。3日に一度の試合をこなしながら新加入選手と共に新たなラ・レアルの構築が急がれる。
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著者プロフィール

レアル・ソシエダは1900年代初頭に創設され、2度のリーグ優勝と3度の国王杯を制したスペインの名門サッカークラブです。過去にはミケル・アルテタやシャビ・アロンソといった名選手がプレーし、2022年からは日本代表の久保建英が所属しています。

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