久保は先発復帰、数的不利のレアル・ソシエダはホーム開幕2連敗

レアル・ソシエダ
チーム・協会

【©︎RealSociedad】

前半の主将オヤルサバルの退場が響く結果に

 ラ・リーガ第3節、ラ・レアル(レアル・ソシエダの愛称)はホームにデポルティボ・アラベスを迎えた。前節、敵地でのエスパニョール戦で久保のゴラッソにより今季初勝利をおさめたラ・レアルは本拠地で勝ち点3を狙う。 Xirimiri(シリミリ(バスク語でバスク地方特有の霧雨の意)がサン・セバスティアンの夜を覆う中キックオフを迎えた。

 先発復帰を果たした久保はオヤルサバル、ベッカーと共に3トップを形成。4分、早速久保に好機。ベッカーのスルーパスに抜け出したセルヒオ・ゴメスの折り返しに走り込みフリーでシュートを狙うがミートせず。9分、CKから二連続のピンチを迎えるが、レミロのスーパーセーブにより失点を逃れる。

 拮抗した状態が続く中、29分試合が大きく動く。一度はアラベスMFベナビデスにイエローカードが提示されたが、VAR判定後オヤルサバルの同選手へのファウルが先にあったとしてレッドカードが提示される。覆った判定に驚きを隠せない選手たち。

 10人となったラ・レアルはベッカーをトップに、S・ゴメスを左右に配した4−4−1で対応する。耳を擘くブーイングが鳴り響くスタジアム、その声が大歓声に変わる。32分、S・ゴメスの左からのクロスにブライス・メンデスが中央で合わせネットを揺らす。逆境の中での大きな先制点に選手、ベンチ、サポーターの感情が爆発した。

 数的不利の中、縦横無尽の動きで攻守で見せ場を作る久保。久保が空けたスペースはトラオレが献身的に埋める。ラ・レアルのペースのまま前半を終えるかと思われたアディショナルタイム5分、再び主審の笛により流れが変わる。アラベスのCK時にPA内でスベルディアのファウルがあったとしてPKが与えられる。これをビジャリブレが落ち着いて決め1−1として後半へ。

【©︎RealSociedad】

 両CBがイエローカードを受けていたことから、パチェコに代えてジョン・マルティンを送り込んだイマノル監督。ホームでの勝利を目指すラ・レアルの選手たちは力強いプレーでレアレ・アレナを沸かせる。66分、サディクの投入時には大歓声でナイジェリア人FWを後押し。スタジアムが一体となり勝利を目指していく。

 人数差を感じさせない激しい試合が続く中、スコアを動かしたのはアラベス。途中出場のトニ・マルティネスがPA内で粘りシュート。逆転に項垂れるラ・レアルの選手。残された時間で最良の結果を求めるチーム、それを後押しするサポーター。しかし、スコアを動かすことはできず、そのまま試合終了のホイッスルを聴くこととなった。

 開幕ホーム2連敗となったラ・レアル。厳しい8月の3試合を終え、次戦は9月1日アウェイでのヘタフェ戦に臨む。ベティスのUEFAカンファレンスリーグ予選により今節が延期となり休養をとることができたヘタフェ。日曜日、万全の体勢で待ち構えるライバルに挑む。
  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

レアル・ソシエダは1900年代初頭に創設され、2度のリーグ優勝と3度の国王杯を制したスペインの名門サッカークラブです。過去にはミケル・アルテタやシャビ・アロンソといった名選手がプレーし、2022年からは日本代表の久保建英が所属しています。

新着記事

編集部ピックアップ

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着コラム

コラム一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント