【オリンピックトリビア】”自然に変わった"閉会式の入場行進

笹川スポーツ財団
チーム・協会

【オリンピックトリビア】”自然に変わった"閉会式の入場行進(1964年東京大会の閉会式) 【写真:フォート・キシモト】

2024年パリオリンピック。連日の日本人選手の活躍、限界に挑戦する姿は勇気と感動を与えてくれます。そんなオリンピックをより楽しむために、オリンピックの歴史を通したトリビア・雑学クイズをご用意しました!きっと家族、友人、同僚などに話したくなる「へぇ~」が沢山あるはずです。

Q, オリンピックの閉会式は、国・地域別に分かれることなく選手団が一斉に入場します。この形になったのはいつから?

①1956年メルボルン大会
②1960年ロンドン大会
③1964年東京大会
④1968年メキシコシティー大会

正解は?

正解:①1956年メルボルン大会

オリンピックの閉会式は、各国の選手がそれまでの戦い、緊張から解き放たれ、リラックスした和やかな雰囲気で行われます。このような形で行われたのは、1956年メルボルン大会です。世界の団結・平和を示すために、閉会式でそれまでは整然とていた行進を自由な入場スタイルとしました。ただし当時は、大会の前半で帰国する選手が多く、閉会式は現在のような盛り上げりには欠けており、続く1960年ロンドン大会は、国・地域別に整列し更新をする以前の形式に戻したのです。

1964年東京大会の閉会式、予定では各国が整列し行進するはずでしたが、想定する光景とは異なる行進がありました。日本選手団が競技場に現れたのですが、各国の選手が入り混じっていたのです。肩を組んだり写真を撮ったり。選手を担ぐシーンまでありました。競技場に入る前に、リラックスした各国の選手たちが自然に誰彼ともなくばらばらに行進していったといいます。この国や地域に関係なく楽しく行進する光景は、平和の祭典の象徴とされ、以降のオリンピックでは「東京スタイル」「東京式」となり、熱い戦いのフィナーレとしてお馴染みになりました。
  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

笹川スポーツ財団は、「スポーツ・フォー・エブリワン」を推進するスポーツ専門のシンクタンクです。スポーツに関する研究調査、データの収集・分析・発信や、国・自治体のスポーツ政策に対する提言策定を行い、「誰でも・どこでも・いつまでも」スポーツに親しむことができる社会づくりを目指しています。

新着記事

編集部ピックアップ

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着コラム

コラム一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント