【オリンピックトリビア】 100年前、日本唯一のメダル

笹川スポーツ財団
チーム・協会

【オリンピックトリビア】 100年前・1924年パリ大会、日本唯一のメダル 【写真:photoAC】

2024年パリオリンピック。連日の日本人選手の活躍、限界に挑戦する姿は勇気と感動を与えてくれます。そんなオリンピックをより楽しむために、オリンピックの歴史を通したトリビア・雑学クイズをご用意しました!きっと家族、友人、同僚などに話したくなる「へぇ~」が沢山あるはずです。

Q, 1924年パリ大会、日本唯一のメダルを獲得した競技は?

①野球
②柔道
③体操
④レスリング


正解は?

正解:④レスリング

ちょうど100年前。1924年パリ大会は日本にとり3回目のオリンピックでした。この大会は、初めて選手村が設けられた大会として記憶されています。

日本からは陸上、水泳、テニスなどで選手が出場しましたが、そこに、まだ国内競技団体もないレスリングの選手が1人含まれていました。その名は、ペンシルベニア州立大に留学していた内藤克俊。もともと柔道をやっていた内藤は留学先でレスリングに出合い、大学チームのキャプテンを務めるまでになっていました。それを知った駐米大使の推薦によってオリンピック選手団に加えられ、アメリカからパリに赴きました。

日本でレスリングが始まったとされるのは、早稲田大学に部が創設された1931年。その翌年に大日本アマチュアレスリング協会が誕生しました。つまり、まだ誰も本格的にこの競技をやっていなかった時に、早くもオリンピック選手が誕生していたのです。

そして、フリースタイルのフェザー級で銅メダルを獲得。これは1924年パリ大会で日本が獲得した唯一のメダル、また日本初の銅メダルです。

日本のレスリング協会設立より8年も前に、一人の青年により日本のお家芸と呼ばれる第一歩を踏み出しました。
  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

笹川スポーツ財団は、「スポーツ・フォー・エブリワン」を推進するスポーツ専門のシンクタンクです。スポーツに関する研究調査、データの収集・分析・発信や、国・自治体のスポーツ政策に対する提言策定を行い、「誰でも・どこでも・いつまでも」スポーツに親しむことができる社会づくりを目指しています。

新着記事

編集部ピックアップ

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着コラム

コラム一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント