TGM Grand Prix 決勝レースレポート【2024 全⽇本スーパーフォーミュラ選⼿権 第3戦 東北⼤会】

SUPER FORMULA/SFgo
チーム・協会

TGM Grand PrixからJuju(53号車)と松下信治(55号車)が参戦のスーパーフォーミュラ第3戦SUGOは雨と濃霧で赤旗レース終了。Juju選手は18位、松下選手は19位でフィニッシュ

初めてのSUGOにのぞむJuju。決勝は悪天候での赤旗終了となった 【TGM Grand Prix】

6月23日、宮城県スポーツランドSUGOでスーパーフォーミュラ第3戦の決勝が行なわれた。
TGM Grand Prixからは、史上最年少でスーパーフォーミュラに挑戦する女性ドライバーのJuju(53号車)、そして、F1直下のF2など世界的なフォーミュラレースも経験のある松下信治(まつしたのぶはる)(55号車)が参戦している。

決勝は、予選とは打って変わって、午前中から雨が降りしきり、サーキットの各所に霧が立ち込めるような厳しいコンディションとなった。午前中のフリー走行や、決勝前に行われるウォームアップ走行では、雨によって他チームのクラッシュがあり、サーキットのガードレール補修やコース状況の確認などによって、スタート時間が遅延。その後、レースはセーフティーカーの先導でスタートしたが、クラッシュ車両が相次ぎ、運営側がレース続行は不可能と判断。15周をもってレースは終了となり、Juju選手は18位、松下選手は19位でフィニッシュした。

TGM Grand Prix チーム代表 池田和広のコメント

「前戦のオートポリスでは、セッティングがいまいち決まらず、それが最後まで解決しなかったので、今回のSUGOではそれを解決したマシンを持ち込むことが課題でした。エンジニアも色々考え、シミュレーターも使って、『これなら』というセッティングで持ち込んだのですが、やはり根本的なところが解決できていなかったと思います。そして、今回のSUGOでは、激しい雨と霧によってレースができない状態となり、レースは15周で中止となってしまいました。前車から発生するウォータースクリーンで前が全く見えないほどの危険なコンディションだったため、中止になったのは正解だったと思います。しかし、ご来場いただいた皆様には、寒い中お待たせした上に、レースを見ていただくことができず、本当に申し訳ありませんでした。今週全体を振り返ってみても、パフォーマンス不足の解決には至らなかったので、今後はそこを一番の課題として取り組んでいきます。第4戦の前に、富士スピードウェイでの公式テストがありますので、そこで何としてでも原因を見つけて、速さを取り戻したいと思います」

53号車 Jujuと55号車 松下 【TGM Grand Prix】

53号車 Juju選手のコメント

「予選では、フリー走行に比べると、マシンも良くなって気持ちよく走れました。まだまだマシンも自分も詰めるところはありますが、これまでのラウンドと比べてもトラブルもなく、しっかり自分の走りができたと思います。フリー走行から予選まで良い流れで来ていたので、決勝ではほんの数周しか走れず、きちんとレースができなかったのは残念でしたが、スーパーフォーミュラでの雨のレースを少し経験できたことは、これからにも活かせると思います。次戦からも自分のベストを尽くして楽しんでレースをするので、それを見て一緒になって楽しんでいただけたら嬉しいです」

18位フィニッシュとなったJuju 【TGM Grand Prix】

ウェットコンディションのなか走行する53号車 【TGM Grand Prix】

55号車 松下信治選手のコメント

「予選では、大きいミスをした訳ではないのですが、まわりとタイム差が生まれてしまったので、マシンのセッティングなど根本的に見直さなければいけない部分があると思います。それをこれからチームとしっかり確認していきたいです。決勝では、前の車両が全く見えないほどの視界になっていたので、前走車がスピンしても避けられるくらいのマージンを取って走っていました。天候によるものなので仕方ない面はありますが、今回はレースがほとんどできない不完全燃焼な状態で終わってしまい、見に来てくださった皆様には本当に申し訳ない気持ちです。次戦はもっと強いレースが見せられるよう、チームと課題解決に取り組んで挑みたいと思います」

18位でフィニッシュし、不完全燃焼の松下 【TGM Grand Prix】

ウォータースクリーンに苦しんだ55号車 【TGM Grand Prix】

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著者プロフィール

SUPER FORMULAは国内最高峰で最速のフォーミュラレースシリーズです。レースに使用する車両やタイヤ・エンジンに性能の差が無い「イコールコンディション」のため、ドライバーの実力やチームの戦略が勝敗につながります。世界的に見てもF1に次ぐ速さをもち、F1に乗るために必要な「スーパーライセンス」が最短2年で取得が可能。それにより、世界の舞台で活躍している名だたるドライバーを輩出している、世界でも注目されているカテゴリーです。公式サイトでは、SUPER FORMULAに関する様々な情報をご紹介いたします。

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