【ラグビー日本代表】6.22 イングランド代表戦 見どころ RWC 2023以来の再戦!エディー・ジョーンズ新体制の初陣は「日本国内初開催」イングランド代表とのテストマッチ
新生エディー・ジャパン初陣は2023年RWC以来の対戦となるイングランド代表 【🄫JRFU】
『エリス少年伝説』の国、ラグビー発祥の地からイングランド代表がやって来る。
それがラグビーのはじまり。
そんな、素敵な言い伝えは有名だ。
その時から200年経った2023年、フランスで10回目のラグビーワールドカップ(RWC)が開催された。
イングランド代表は、その大会に参加したチームの中で、もっとも敗戦が少ないチームのひとつだった(準決勝の敗戦のみ)。勝って大会を終えたのは、3位決定戦勝利の同チームと、優勝した南アフリカだけだった。
日本国内初開催のイングランド代表とのテストマッチ
イングランド代表とのテストマッチは過去4回。両国の深い縁のはじまりは50年以上前に遡る 【🄫JRFU】
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昨年のRWCを含め、テストマッチは過去に4回ある。しかし、両国の縁はもっと以前からあった。
日本ラグビー協会がキャップ認定試合としているのは、1971年に来日したイングランド代表(本人たちはイングランドXVの認識)との試合が最初。そのときは19-27、3-6と接戦が続いた。
3-6の試合は、長く名勝負として語り継がれている。同年9月28日、秩父宮ラグビー場に詰めかけた観衆は2万5000超。スタンドに入り切れなかったファンは芝の上になだれ込み、ピッチサイドをぐるりと人垣が囲んだ。
日本代表のタックルが80分続き、お互いノートライの試合。ファンが赤白のジャージーを誇りに感じた時間だった。
当時国際試合の少なかった日本協会は、尊敬の念も込めてイングランドU23代表や学生代表との試合もキャップ認定試合とするも、1979年に来日したイングランド代表も本人たちは「XV」の扱い。それは敵地への遠征で、トゥイッケナム競技場で戦おうが変わらなかった。
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互いにノートライで3-6の接戦となった試合は長らく名勝負として語り継がれている 【🄫JRFU】
2003年に来日したイングランド代表も「XV」扱いとなり、RWC以外でイングランド側が認めるテストマッチは、2018年(15-35)、2022年(13-52)にトゥイッケナム・スタジアムで戦ったときだけ。2015年RWCで日本代表・ブレイブブロッサムズが南アフリカ代表を破ったことで、歴史は変わった。
イングランド代表は、同国最高峰リーグのプレミアシップでプレーしている選手の中からしか選ばれない。国内シーンの発展と人気の維持を考えての決断を貫いている。また、同国協会は国名などない「THE RUGBY FOOTBALL UNION」。発祥国の矜持は、代表選手のセレクションにも反映されている。
昨年RWCの主力から、当時主将を務めていたオーウェン・ファレルら数人がフランスのクラブに移籍し、今回のスコッドからは外れている。
南アフリカと紙一重の接戦を繰り広げた2023年のRWCでは3位
後半37分に逆転PGを決められての敗戦だ。力の差はほとんどなかった。3位決定戦ではアルゼンチンを26-23と破り、ブロンズメダルを獲得した。
世界のトップと紙一重の試合をした準決勝後、スティーブ・ボースウィック ヘッドコーチ(HC)は、チームの未来を見つめ、「(こういう試合を経験すると)成長し、将来輝くための種があるもの。私たちがそれを掴めば、さらに強くなれる」と言った。
その試合の23人中7人は25歳以下。同HCはトップ4チームの中で最多と胸を張った。3位決定戦では先発15人中7人が25歳以下。選手たち自身も大きな手応えを得た大会だった。
2024年のシックスネーションズでは3勝2敗の3位も、優勝したアイルランドに勝つビッグパフォーマンスを見せた(23-22)。
今回の来日メンバー36選手の中には代表キャップを持たない選手たちが6人入った。ボースウィックHCは「代表として初めて海外遠征に参加する選手たちもいる。継続的に成長させていく」視点での選出と話す。
FWには実績豊富な選手が揃い、BKには直近で好パフォーマンスを見せる潜在能力の高い選手が来日
同代表は、日本での試合を終えた後はニュージーランドへ。オールブラックスとの2つのテストマッチが控えている。
スコッドの全体を見渡せば、FWに実績豊富な選手たちが揃っている。昨年のRWCでの対戦時にも先発してパスを(偶然)『ヘディング』。前方に転がし、トライを呼んだPRジョー・マーラーの名前もある。
HOには90キャップのジェイミー・ジョージ、若く、パンチ力抜群のセオ・ダンがおり、強烈なスクラムを組んでくるだろう。
マロ・イトジェはワールドクラスのLOだ。ラインアウトとモールの柱となる厄介な相手だ。
股関節の怪我で、RWC後は僅かな時間しかプレーしていないFLトム・カリーが選ばれたのは、賢くハードで、攻守において外せない選手だからだ。2019年RWCでカミカゼキッズと評された、サム・アンダーヒルとのコンビで鉄壁のFW第3列を形成する。
昨年RWCのアルゼンチン戦で6G3DGと全27得点を挙げ、日本代表戦でも14点を蹴り出したジョージ・フォードは怪我(アキレス腱)で今回のツアーから外れたものの、軽快なプレーで自在に動くマーカス・スミスは健在だ。その人にスペースを与えてはいけない。
他のBKはSHアレックス・ミッチェル、CTBヘンリー・スレード、オリー・ローレンス以外は10キャップ未満かノンキャップも、今季のプレミアシップを制したノーサンプトンで好パフォーマンスを見せた選手も多い。潜在能力は高い。
ボースウィックHCは元イングランド代表で主将を務めた人。現役引退後、すぐに当時(2012年)日本代表を率いていたエディー・ジョーンズHCに誘われて代表FWコーチを務め、その後、イングランド代表でもアシスタントコーチを務めた。師弟関係の両者にとって、互いに負けられない試合でもある。
RWCの再戦、日本国内初、エディー新体制の初陣で、という要素も絡み合い、濃密な試合になることは必然だ。
FWには2023年のRWCでも活躍した実績豊富な選手が揃う 【🄫RFU】
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軽快なプレーで自在に動くSOマーカス・スミスは健在 【🄫RFU】
シックスネーションズ アイルランド代表戦で好パフォーマンスを発揮したCTBオリ―・ローレンス 【🄫RFU】
【リポビタンDチャレンジカップ2024 日本代表vsイングランド代表】
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