早大ラグビー部 帝京大に敗戦 春季大会初優勝を逃す
【早稲田スポーツ新聞会】記事 西川龍佑、写真 清水浬央、安藤香穂
厳しい日差しが照りつける早大・上井草グラウンドにて、早大と帝京大による関東大学春季大会(春季大会)・最終節が行われた。今試合の勝者が春の王者となる一戦。前半は帝京大に先制を許すも、すぐに得点を取り返し拮抗した展開が続いた。その後は何度もチャンスを作るも得点を取りきれず、追加点を許し7ー26で前半を折り返す。後半に入ると序盤から帝京大のプレッシャーに押し込まれ自分たちのプレーをさせてもらえなかった。完全に流れを奪われ最終スコア7ー60で敗戦。帝京大が春季大会の優勝を決めた。
ボールを捌くSH細矢ゲームキャプテン 【早稲田スポーツ新聞会】
ディフェンスラインへ仕掛けるSO野中 【早稲田スポーツ新聞会】
スクラムを組むFL田中 【早稲田スポーツ新聞会】
コメント
――今日のチームのコンセプトを教えてください
チームテーマの『Beat Up』で、相手は帝京大なのですが気負わないで自分たちがやってきたことをやろう、気持ちの面で負けないようにしようということでした。
――個人的なテーマは何かありましたか
とにかく速いボールを出すというのと、しっかり精度の高いパスで捌くということを意識していました。
――試合を振り返っていかがですか
やっぱりコンタクトの部分で乗られることが多くてそこで崩されたかなという印象です。
――敗因はやはりコンタクトの部分が挙げられますか
そうですね。あとはアタックの精度の部分で、自分たちは細かいハンドリングのミスが多かったのでそこも反省点だと思います。
――BKとしての課題は何か挙げられますか
前に出てくる相手に対して後ろで綺麗に回そうとして捕まってしまったことが多くて、そこをゲインラインに近いところでプレーできればもっと良い結果だったのかなと思います。
――最後に今後の意気込みをお願いします
今日は50点差あったのでそれをしっかり受け止め、今後の取り組み方を変えて夏、冬にリベンジできるように頑張ります。
FL田中勇成(教3=東京・早実)
――今日の試合に向けた意気込みを教えてください
1年前の春に帝京戦で負けてから、僕自身はこの帝京戦をターゲットにずっとやってきて、1年間やってきたことに対する自信を持って臨みました。
――それを踏まえて今日の試合振り返っていかがですか
もっとやれたなというのが自分の中ではあって、また悔しさが残る試合になりました。ディフェンスの部分も自分が引っ張らないといけませんでしたが、そこでスキルを上手く使えなかったり慌てたりする場面があったので、そこは夏に向けて修正していきたいです。
――前後半それぞれのディフェンスの感触はいかがでしたが
前半はゴール前のディフェンスで、いつもならもっと耐えられるところを3フェーズくらいで取られてしまって、帝京の強さも感じましたし、そこが反省だと思います。後半はアタックのミスからターンオーバーされてのトライもあって、そこの切り替えの部分が反省として上がりました。
――1トライに抑えられてしまいましたが、何か要因はありましたか
中盤で自分たちのミスが続いて、やってきたアタックでゲインが切れなかった部分は、今後考えていかないといけないなと思います。
――セットプレーの感触はいかがでしたか
セットプレーは春ずっとやってきたことを出せましたし、そこの感触は良くて、1年前はスクラムで押されて何もできない状態で、それと比べても成長を感じました。モールも感触が良かったですし、自信を持っていいところかなと思います。
――今後の意気込みをお願いします
春シーズンこういう結果で終わってしまって、自分自身もチームとしても見つめなおさなきゃいけないなと思うので、夏みんなで乗り越えて、秋はもう一回自信を持った状態で臨みたいと思います。
PR亀山昇太郎(スポ4=茨城・茗溪学園)
――今日の個人的なコンセプト を教えてください
セットプレーでしっかりボールを獲得して、接点の部分で負けないというコンセプトで臨みました。ですが、帝京大学さんの強い接点に勝てずやりたいことをやらせてもらえない試合でした。
――試合を通して手応えを感じた部分はありますか
個人的になんですが、スクラムをしっかり押したいという部分で、去年よりも安定していたことです。そこは春からの練習の成果出ていて良かったかなと感じています。
――セットプレー、特にスクラムの感触はいかがでしたか
1月の早い段階から(練習を)始めて、自分たちの中でも、形ができてきたのかなと感じています。他の大学に比べて体の小さい自分たちがいかにスクラムを組むかという時に、やはりヒットでしっかり出るというところで、その準備の部分などを今年は特に意識していて。それができていたことに対してはすごく成果を感じています。
――帝京大のFWの印象を教えてください
帝京大学さんのイメージとして、やはりフィジカルが強い、体が大きくて体重も重くて、しかもスキルフルで、走れるという印象で、自分たちも目指したいような選手像である部分もあって。そういったチームに対してフィジカルで勝てない分、それ以外の部分で勝たなければならないと思います。
――今後の意気込みをお願いします
春シーズンこのような形で終わってしまったのですが、夏合宿を通してしっかり自分たちをより一層成長させて今度こそリベンジを果たせるように頑張りたいです。
SO野中健吾(スポ3=東海大大阪仰星)
――今試合の個人的なテーマを教えてください
スペースを見てそこにボールを率先して運ぶというのが僕のテーマです。
――その達成度としてはいかがでしたか
運ぶにあたってもう少しクレバーに戦うことができたんじゃないかなと思う場面はあったので、まだまだ課題が残る試合でした。
――バックスのテーマとして掲げていたものはありますか
チームとしてゲインラインバトルというテーマを掲げて今週戦っていました。そこを戦う上でミスの多さが目立った試合でした。
――チームのアタックとディフェンスをそれぞれ振り返っていかがですか
アタックはここぞという場面でのミスが目立ったので、そういう細かい部分を詰めていかないといけないなと。ディフェンスは、セットプレーではないアタックディフェンスの切り替わりのところで、ミスが目立ったなと。そこをもっとコミュニケーションとってチームとしてディフェンスすることが課題として出ました。
――帝京大に勝つために必要なものは何だとお考えですか
小さなミスをしているとチャレンジャーとして絶対に勝てないと思うので、そういったミスなどの細かいところのスキルと一人一人のメンタル面、強い気持ちを持って戦うことがないとダメだと思います。
――今後の意気込みをお願いします
今回の負けというものを悲観的に捉えず、前向きに捉えて、夏合宿でも戦うのでそこで勝って、秋にもう一度勝てるようにこれから準備していきたいと思います。
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