セレッソ大阪【J1リーグ第17節 C大阪vs.京都】鮮やかな連係から先制も、後半に追い付かれてドロー。上位追撃へ欲しかった勝点3を逃す
【CEREZO OSAKA】
「強い矢印を我々に向けてくることが予想された」(小菊昭雄監督)一戦は、指揮官の読み通り、京都が前へ前へとボールを入れてくる立ち上がりに。京都のフィニッシュを託されていたのは豊川雄太。1分、左サイドからのクロスにボレーシュート、6分にも、セットプレーの流れからバイシクルシュートで狙ってきた。いずれも失点には至らなかったが、かつてセレッソでもプレーしたストライカーが試合序盤から牙を剝いてきた。それでも、セレッソも徐々に落ち着きを取り戻すと、相手のプレスを見ながら、つなぐところと背後に蹴るところを使い分け、京都に的を絞らせない。「相手のコンパクトな陣形を縦、横に広げるゲームプラン」(小菊監督)を遂行していく中で、GKキム ジンヒョンのキックも素晴らしく、高精度のフィードを左右へ蹴り分け両ウィングにボールを届けた。14分には、1発のパスからレオ セアラが裏に抜けて決定機になりかける場面もあった。20分過ぎ、京都のセットプレーからゴールも脅かされたが、舩木翔が2度に渡って好ブロックを見せ、相手に得点は許さない。すると33分、セレッソが先制に成功。カピシャーバがドリブルで3人に囲まれながらも突破を図ってファウルを得ると、このリスタートを素早く始めた中から中央を崩し、ゴールに結び付けた。西尾隆矢が縦に入れ、ルーカス フェルナンデスがキープして相手を引き付け、奥埜博亮へヒールパス。相手を置き去りにした中で生まれたスペースに奥埜が進入してスルーパス。ヴィトール ブエノの折り返しをセアラが合わせ、ネットを揺らした。複数の選手の意図が合った素晴らしい得点だった。前半終了間際には、自陣左サイドを突破されて豊川にシュートを許したが、ここはキム ジンヒョンが好セーブで阻止。セレッソが1点リードで折り返した。
【CEREZO OSAKA】
【CEREZO OSAKA】
【CEREZO OSAKA】
【CEREZO OSAKA】
(文=小田尚史)
- 前へ
- 1
- 次へ
1/1ページ