J1リーグ第15節 セレッソ大阪 VS アビスパ福岡 マッチレビュー

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【J1リーグ第15節 セレッソ大阪 VS アビスパ福岡 マッチレビュー】

【これはnoteに投稿されたおかさんによる記事です。】
長いトンネルを抜け出せた勝利でした。
ここから更に勝利を伸ばしていけるよう、私たちも応援でサポートしましょう。

第15節のセレッソ

スタメン https://soccer.yahoo.co.jp/jleague/category/j1/game/2024051801/summary?gk=2 【おか】

この日は奥埜がセレッソの中心に

ここ数試合、セレッソのビルドアップが対策され、失点も続いていました。ここまでキャンプから取り組んできた形の修正と更なるレベルアップが選手・監督からのコメントでもあり、今節はそれをピッチで大きく表現していた印象です。
そこの中心人物にいたのが奥埜でした。
今までのセレッソは最終ラインを3枚にして、どちらかのSBが内側に入ってIHの選手は各々WGの立ち位置に近い箇所に立ち、ビルドアップの形を作っていました。

【おか】

福岡の守備時3-4-2-1の両WBorシャドーの選手が、今節は純粋に幅を取ったセレッソのSBに食いついてくる選手がWBなら裏、シャドーなら中のスペースにボールを運ぶことで前進を図りました。

アビスパ側からしたら、アンカー田中に対しては中盤の前or松岡が見る形で、中央に入ってくるSBはシャドーで消しながら、セレッソの最終ライン3枚とアビスパの前線3枚のミラーゲームで対応しようしたかったのでしょう。
蓋を開けてみると、セレッソはSBは幅を広く取り、中盤には田中・奥埜と6枚に対して、アビスパは前線3枚+中盤2枚で数的不利の状況でした。

SBへボールが渡ればシャドーの選手がプレスに行くが、ザヘディの連動がそこまでないので、ザヘディ周辺にいる選手が基本的にフリーになり、セレッソはビルドアップのやり直しが何度も出来ました。
外が開けば外へ、外をケアしだすと内へとどこが空いているのか的確にセレッソは突いていきました。

【おか】

セレッソの後ろの枚数が多いということで、アビスパはWBの選手がSBまでボールが来そうなタイミングでプレスに行きますが、今節のセレッソはそこをエサにしてWBの裏へパスを出し、終始セレッソペースで展開していきました。

これに耐えられないアビスパは自陣でブロックを組むことで耐える形に修正しました。

ここ数試合、中盤で奪われて一気にカウンターを狙われてしまう展開が何度かあり、失点する場面もありました。

【おか】

仮に中盤で奪われていたとしても、中盤には奥埜と田中がフィルター役として、更にSB可変によって狙われていた、裏のスペースもSB+CBで対応しやすい人数と配置によってカウンターを防いでいました。これも奥埜効果でしょう。

セレッソは守備時4-4-2の形を取りました。今までの戦い方で守備時4-4-2だとボールの場所やセレッソの選手によって中盤の2枚は田中・奥埜orブエノで、前線2枚はレオ・ブエノor奥埜という守備の中でも可変を行っていました。しかし、今回はシンプルにブエノ・レオの前線2枚と中盤は奥埜・田中の2枚と予め決められた形でした。

【おか】

これによる利点は、なんといってもチャレンジ&カバーの関係性が抜群です。セレッソは田中が外へ釣りだされてしまうことを嫌がっていました。田中は中盤の底としてフィルター役を大きく担っていました。今節は躊躇なく、田中はサイドへチャレンジしていくシーンが多かったです。それは奥埜が田中のスペースをカバーしていたからです。ロティーナ時代でも欠かせなかった奥埜はゾーンディフェンスで必要なチャレンジ&カバーが今でも染みついているのかもしれません。(仙台時代のプレースタイルが不明なので元々こういう選手だったのか分からないです)

攻撃でも同様で、奥埜がバランスを取っているので田中がサイドに流れたり、前線への飛び出しだったりと、いつもより広くプレーしていました。

この守備の役割を奥埜と同等のレベルで出来る選手は、香川・平野だと思うのでブエノは前の守備要員として起用されたのでしょう。

ブエノの守備タスク減

【おか】

最終ライン3枚でビルドアップするアビスパに対して、セレッソはシンプルな4-4-2でブロックを組みました。ブエノが前線に残る形で守備陣形を取りました。
今節のブエノの役割はアビスパの最終ラインプレス+中盤の選手に対してのパスコースを背中で消す役割でした
今までの形では田中の相方の一角として守備時のタスクが割り振られるパターンもありました。今節は田中・奥埜でセットとし、危険ゾーンは防ぐ。言わば、ブエノの切り替えや守備の戻りを考慮せずとも、予め組み合わせを決めておくことで、守備のギャップを端から最低限に抑えておく狙いだったかもしれません。

ルーカスが左サイドで起用された理由

為田ではなく左サイドにはルーカスが起用されました。この理由も奥埜が関わっていると考えます。

【おか】

奥埜は上記で挙げた通り、カウンター対策やビルドアップの関係でいつもより重心が低い位置にあります。為田が起用されていた時は、奥埜が近い位置でサポートしつつ、攻撃に関与していきます。今節は重心が低く設定されているので、サポートまでの距離が遠く、舩木は後方支援+カウンター対策としてオーバーラップは登里と同様で多くないです。

ビルドアップの安定性を図るために、重心が後ろになっているため、奥埜が流れてこない可能性のある左サイドが孤立するのではと考えたのかもしれません。そのため、キープ力や突破力が見込めるルーカスが左サイド起用された要員かもしれないです。ブエノが左サイドに流れているパターンも多少なりともありましたが、どちらかというと中央を中心にプレーしていました。

まとめ

今節は奥埜劇場でした。奥埜が何人もピッチにいるようで流石だなと感じました。去年の終盤は怪我によりコンディションが上がっていないように見え、今年も途中交代がほとんどで、奥埜も年齢には逆らえないのではと感じていましたが、今節の試合で後10年ぐらいトップでプレー出来るのではと思うぐらいの活躍でした。まだまだ、ピッチで輝く奥埜を見たいので、次節以降の活躍も期待しています。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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見出し画像:ともたか
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