鈴木愛は準備万端 安納芋×3でご機嫌

チーム・協会

【Photo:Atsushi Tomura/Getty Images】

RKB×三井松島レディス 福岡カンツリー倶楽部 和白コース(福岡県)

 三十而立の四字熟語があるように、鈴木愛はここからが正念場。9日は、30歳の誕生日だ。清々しい表情で、「ショットが見違えるほどいい。ほぼ、ミスショットがなかった」と手応えを話した。

 過去2勝。コースと抜群の相性を誇る。コーチはいない。どうすれば、ショットの精度が修正できるかを29歳の最後のテーマに取り組んだ。「スイングで軌道がインから入りすぎていた。少し外から打つイメージでボールを打ったけど、まだ完全には不安を払しょくできなかった」という。頼れるのは自身だけ。同時に取り組んだのは、基本を見直すことだ。

 アドレスなどをつぶさにチェックすると、「フェードボールを打つようにしたらオッケーでした。これぐらいのショットが打てれば、チャンスメークができる」と確信を得たそうだ。一方で、パターもスイッチ。センターシャフトから、エースとして絶大な信頼を置くアンサー2へ替えたのだ。前週、「思い通り、ストロークをしてもまったくカップへ入らなかった」と首をひねっていた。今回は今季2度目、エースで勝負-である。

 20代最後の夜はピンユーザーで、今大会のラジオ番組などで解説を行う川原由維と会食。意外な話題で花が咲いた。「すごく楽しいお食事でした。私、サツマイモが大好き。うかがったお店で安納芋の天ぷらが絶品でした。一人前では足りない。三人前、いただいた。もう、これだけで大満足です」と、囲み取材で爆笑を誘っている。

 序盤、今季の目標に掲げた全米女子オープン出場権を獲得するために大奮闘。しかし、それだけではない。「せっかく、アメリカまで遠征するわけです。だから、できるだけ、予選ラウンドはいい組へ入りたい。そのためには、世界ランキングをあげなければ…。しっかりポイントを稼がなければいけません」と、次なるターゲットをあげている。

 今季3勝目なるか-。はたまた、生涯の目標とする永久シードへ、あと10勝だ。バースデーウィークはプロゴルファーにとって、自ら祝うものである。

【Photo:Hiromu Sasaki/Getty Images】

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