【WEリーグ第16節 東京NB戦】取り戻した積極性と、勝てない期間の取り組みが成果として発揮された前節の勝利を経て、今季初の連勝を目指す

セレッソ大阪
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【CEREZO OSAKA】

待望の8試合ぶりとなる勝利を手にした前節のジェフユナイテッド市原・千葉レディース戦から中2日、セレッソ大阪ヤンマーレディースは、ホームに戻り、日テレ・東京ヴェルディベレーザとのWEリーグ第16節に挑む。試合翌日、舞洲グラウンドでのリカバリーでは勝利した安堵感もあり、選手たちのリラックスした表情が印象的だった。

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雨が降りしきる中で行われた前節は、試合開始からアグレッシブな姿勢で千葉Lに襲いかかると、開始3分、白垣うのが最初のセットプレーを生かし、CKから先制ゴールを奪う。
後半17分にも浅山茉緩が追加点を挙げると、守備でもクリーンシートを達成。攻守に歯車がガッチリと噛み合い、ウィンターブレイク明け、初勝利を掴んだ。「ずっと言い続けていたのは、『ファーストチャンスを取れるとゲームは変わる』ということ。ハーフタイムで気を抜ける部分も作らず、後半の入りも良くて、追加点も取れたことでいいゲームになった」と前節を振り返った鳥居塚伸人監督。内容的には五分のゲームでも、試合の流れを掴み損ねたことで勝点を失う試合も多かった中で、前節は攻守に積極的に、先手、先手を取って試合を動かし、自分たちの流れで試合を進めたことは成長だ。良い守備から試合に入る自分たちの良さを再確認できた意味でも大きな一戦となった。また、先制点につながるキックを蹴った北原朱夏は、第9節・三菱重工浦和レッズレディース戦以来の先発となったが、アシストや攻撃だけではなく、守備でも奮闘。「前回は課題も多かったので、その課題を修正した姿を見せたかった。浦和戦では抜かれた場面も多かったですが、今節は1対1の間合いでもいい距離で詰めて、体を入れてマイボールにできた」と振り返る。勝てない期間、チームとして、選手個々として痛感した課題をしっかり消化し、プレーで表現できたことも勝因だ。

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そこから中2日で迎える今節。相手は個々の能力が高く、チーム全体としてのボール回しにも長けた東京NB。前回対戦時は、前半に田中智子のWE初ゴールで先制するも、後半立ち上がりに同点に追い付かれると、その後も試合が進むにつれて相手の攻撃を受ける展開が続いたが、最後は全員で体を張って守り、勝点1を獲得した。今節も守備の時間が長くなることは予想されるが、前回対戦時では好セーブを連発したGK山下莉奈は、「今節も後ろからリーダーシップを取って、チーム全体で守りたい。守れば点を取ってくれると信じています」とチーム一丸で臨む姿勢を強調する。中盤のルーズボール争いで負けたくない宮本光梨は、「前線からのプレスは続けること。奪いどころを定めて奪って、いい攻撃につなげてチャンスで決め切ることが大事」と試合を見据える。中2日の一戦ということで、メンタル的な要素も足を動かす原動力になる。前節は随所に気持ちを見せた北原も、「相手は上手い選手も多いですが、気持ちで負けないこと」を今節のカギに挙げる。「セレッソらしくアグレッシブに戦って、泥臭くても点を取って勝ちたい。自分自身、次はゴールも狙っていきます」と力強く意気込みを語った。

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「一つ勝って、満足してはいけない。次が勝負。勝った後の試合なので、より気を緩めず、試合に入りたい」とチームを引き締める鳥居塚監督。今節はヨドコウ桜スタジアムに多くの来場者が見込まれている中、「こういう(多くの人が集まってくれる)試合で勝ち切れるチームになりたい」と指揮官は語気を強める。取り戻した積極性と、勝てない時期を経て積み上げた成長を武器に、今季初の連勝を目指す。
(文=小田尚史)
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