セレッソ大阪【YBCルヴァンカップ 2回戦 C大阪vs.岩手】途中出場ヴィトール ブエノの芸術的なコントロールショットが決勝点に。苦しみつつもルヴァンカップ3回戦進出を果たす

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【CEREZO OSAKA】

直近のリーグ戦、川崎フロンターレとの明治安田J1リーグ第8節から中3日。大会をJリーグYBCルヴァンカップに移し、セレッソ大阪は、いわてグルージャ盛岡との2回戦に臨んだ。先発は川崎戦からCBの鳥海晃司を除く10人を変更。香川真司がJ1第4節・サガン鳥栖戦以来、約1ヶ月ぶりの実戦復帰となった。他にも渡邉りょう、山田寛人、ジャスティン ハブナー、奥田勇斗、阪田澪哉、ヤン ハンビンが今季初先発を果たすなど、フレッシュな顔ぶれが並んだ。ベンチには、いずれも今季初のメンバー入りとなる清武弘嗣と平野佑一も名を連ねた。

守備時は5-4-1でブロックを作る岩手に対し、セレッソが序盤からボールを握ると、対角のパスや背後を狙って好機を伺う。7分に最初のチャンス。香川が右のスペースへパスを送ると、ジョルディ クルークスが収めて落とし、阪田のクロスに渡邉がボレーで合わせたが、わずかに枠を外れた。直後には、かつてセレッソでもプレーした都倉賢に豪快なシュートを浴びたが、ここも枠の外。ここからさらにボール保持を高めて相手を揺さぶり、ゴールに迫っていきたいセレッソだったが、相手の守備の圧力をまともに受ける格好となり、良い形を作り出せない。逆に24分、25分と連続して相手のサイド攻撃からヒヤリとする場面もあるなど、試合のペースを掴み切れないまま時間は進む。26分には、奥田のパスを受けたクルークスがカットインから際どいシュートを放てば、北野颯太や香川が間で受けて中央からゴールを目指すなど、前半の中盤から終盤にかけてはセレッソが押し返したが、前半はスコアが動くことなく0-0で終了した。

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後半開始早々、セレッソは岩手に決定機を許す。自陣左サイドからのクロスに都倉が飛び込みヘディング。至近距離から放たれた決定的な一撃だったが、このピンチをGKヤン ハンビンが右手一本でスーパーセーブ。こぼれたところもしっかりカバーし、失点を防いだ。セレッソも57分に決定機。鳥海のフィードを前線で渡邉が競り、こぼれたところを拾った香川が前線の山田へラストパス。受けた山田が相手DFをかわしてシュートを放ったが、枠を捉えることができず、絶好機を逃した。すると66分、ここが勝負所と見た小菊昭雄監督は、一気に4枚替え。レオ セアラ、ルーカス フェルナンデス、ヴィトール ブエノ、舩木翔と主力をズラリと投入し、試合を動かしにかかる。直後の67分、彼らが期待に応えてセレッソが先制に成功する。ハブナーのフィードから背後を取ったフェルナンデスが収めて粘り、中へマイナスのパスを送ると、ブエノがワントラップからゴール右スミに見事なコントロールショットを決めた。

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ここから終盤にかけては、岩手に連続してビッグチャンスを作られたセレッソだが、77分の決定的なヘディングは枠を外れ、90分の被決定機では、またもGKヤン ハンビンがビッグセーブで失点は阻止。ブエノが挙げた1点を守り切ったセレッソが苦しみながらも3回戦進出を果たした。試合後、小菊監督は相手の健闘を称えつつ、「今日のテーマは『とにかく勝つ』こと。それが全ての中、スタートで出た選手たちが役割を全うして、勝負所で出た選手たちがゴールを決める、ゲームをクローズする。役割を20人全員で全うした試合だったと思います」と総括。リーグ戦の良い流れを継続する形でルヴァンカップ“初戦”に勝利し、中3日で迎えるリーグ戦の次節、敵地での名古屋グランパス戦に挑む。
(文=小田尚史)
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