【東都大学野球】日本大、開幕2連敗も、山内翔太の二刀流での活躍に1年生の神宮デビューと2週目は好材料
第1戦 2回表 レフトへソロ本塁打を放つ4番谷端 【日本大学】
1戦目のリリーフが生きた。「亜大打線は直球に強い。他の投手も直球にインパクトしていたので、変化球を使いながら直球を生かした投球にしようと思いました」。この冬、精度を高めたというチェンジアップとカーブで空振りを奪いながら、打ち取っていく。8回には味方失策で出塁を許すも、見逃し三振、空振り三振、そして三ゴロ。「この投球をすべてのイニングでできるようになれればいいと思いました」。3回 2/3 を投げ1安打1失点で、8回が終わったところでマウンドを降りた。
第1戦 8回裏 マウンドに上がった山内 【日本大学】
昨秋、青学大と首位争いをしながら、あと1歩で優勝を逃し2位に。主力として戦った山内はその悔しさは忘れられない。優勝するために自分は何ができるのかー。考えた先に「二刀流」があった。昨秋、リーグ戦終了後、片岡監督に「二刀流やってみるか」と問われ「やります」と即答した。「これまで中途半端で。大学のレベルについていけない、未熟な部分があった。大学のラスト1年は本気で取り組みたい」と、覚悟を決めた。11、12月の練習試合では野手で3番に起用。年明けからは、投手の練習にも力を入れ両立した。
キャンプでは投手の練習メニューを中心に動き、打撃練習にも参加。倍の練習量にも「大変ではないです。うまくメリハリをつけてやっています」と笑顔を見せた。上半身と下半身の動きを連動させる投球フォームに改造。「右足を踏み出してからの安定感が出ました」と、真っすぐの力強さ、変化球の質を高めた。打撃では力強いスイングを課題に振り込んだ。
片岡監督も、山内の挑戦を後押しする。「二刀流をやる以上は、いずれ先発で投げて、自分で打って、を目標にしろ。と。チームとしてもバリエーションをもって戦うことができる。二刀流は勝つための最善の選択をした結果です」。優勝を目指す思いはひとつだ。
一人二役で、チームには欠かせない存在に、やりがいを感じている。「投手としては最優秀防御率。打者としては打率3割」を目標に掲げる。「使っていただけるのなら、結果を出さないと。野手にも失礼なので。そこは責任をもってやっていきたい」。
第1戦 4回表 レフトへ2打席連続ソロ本塁打を放ちガッツポーズする4番谷端 【日本大学】
上級生、下級生、関係なく切磋琢磨(せっさたくま)しチーム力は着実に大きくなっている。次戦は4月16日(火)、駒澤大学戦(神宮球場)。さぁ、日大の逆襲はこれからだ!
第1戦 7回裏からマウンドに上がった中山 【日本大学】
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