<重賞レース分析>ブリリアントカップは、枠順や前走の距離が明暗を分けるポイントに!
中距離路線を歩む4歳以上馬の春の始動戦として、実績馬が多数参戦するレースだ。2019年には2,000mから1,800mへと距離が変更され、中距離だけでなくマイル(1,600m)の有力馬も参戦。南関東重賞戦線の一年を占う意味でも注目のレースとなった。
ここでは2017年まで準重賞として実施されていた期間を含むブリリアントカップ過去10年の結果から、レースの傾向を分析する。
<レース情報>
第7回 ブリリアントカップ(SIII)
2024年4月9日(火) 20:10発走
距離:1,800m
第6回優勝馬:ランリョウオー号 【東京シティ競馬】
■3番人気以内の馬は堅実
【単勝人気順別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】
■3着以内馬延べ30頭中21頭が「大井」所属馬
【所属別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】
■「1枠」の馬と外寄りの枠に入った馬が優勢
【枠番別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】
なお、重賞として施行されるようになった平成30年以降の過去6年に限ると、「1枠」の馬は[2-1-1-7](3着内率36.4%)、2~4枠の馬は[0-0-1-35](3着内率2.8%)、5~8枠の馬は[4-5-4-34](3着内率27.7%)である。どちらかと言えば外枠有利だが、「1枠」の馬も高く評価したい。
■「4歳」勢は割り引きが必要
【馬齢別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】
なお、第3回(令和2年)以降の過去4年に限ると、「4歳」の馬は[0-1-0-12](3着内率7.7%)、5歳以上の馬は[4-3-4-38](3着内率22.4%)である。近年の傾向を重く見るならば、「4歳」勢は過信禁物だ。
■近年は1,900m以上のレースを経由してきた馬が強い
【前走の距離別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】
なお、第3回(令和2年)以降の過去4年に限ると、1,800m以下の馬は[1-1-1-36](3着内率7.7%)、1,800m超の馬は[3-3-3-14](3着内率39.1%)である。近年の傾向からは、前走が今回より長い距離のレースだった馬に注目するべきレースと言えるだろう。
■前走の最終コーナー通過順に注目
【前走の最終コーナー通過順別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】
なお、重賞として施行されるようになった平成30年以降の過去6年に限ると、5番手以内の馬は[6-3-4-33](3着内率28.3%)、6番手以下の馬は[0-3-2-43](3着内率10.4%)である。直近のパフォーマンスを比較する際は、前走で先行していた馬を重視したい。
TCKホームページではより詳しいデータや過去全年の傾向も公開している。
<伊吹雅也>
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