【物語りVol.100】小沼 和也 アナリスト「自分は東芝ブレイブルーパス東京のアナリストですと、胸を張って言えるようになりたい」
【東芝ブレイブルーパス東京】
※今シーズン新加入の選手の物語りを掲載していきます
【物語りVol.100】小沼 和也 アナリスト
「大学の先輩からアルバイトを引き継ぐ形で、日野レッドドルフィンズでアナリストのお手伝いをさせていただくようになりました。自分も東京学芸大学でプレーしていて、専属のコーチがいたわけではなかったので、色々な考えかたや練習メニューなどを知ることができて、ラグビーの理解を深めることができました」
アナリストへの関心や興味は、まだ芽生えていない。国内最高峰のレベルに触れられる興奮が、小沼を練習場へ通わせた。
大学卒業後も大学院で学び続け、アルバイトを継続していった。教員になりたいとの気持ちが、少しずつ違う色に染まっていく。
「大学院最後の年は頻繁に練習に行かせてもらい、改めて卒業後の進路を考えたときに、アナリストをやってみたいという気持ちに気づいたんです」
リーグワンのチームのスタッフは、企業のような定期採用ではない。次のシーズンにどのチームが求人するのかが、広く告知されることもない。人と人とのつながりやタイミングが、人生を大きく左右する。
「ハイパフォーマンスアナリストの宮尾さんと日野でご一緒していたので、そのご縁で東芝ブレイブルーパス東京にお世話になることができました。リーグワンのディビジョン1のチームのアナリストが自分でいいのか、自分に務まるのか、という不安もあったのですが、この世界の仕事はやりたいと言えばできるものではありません。こんなチャンスは二度とないかしれないので、絶対に逃したくないと思いました」
【東芝ブレイブルーパス東京】
「日野ではアルバイトで、行けるときに行く形だったので、たまに来て手伝ってくれる人、というような立場でした。スタッフや選手とも、深く関わりきれなかったと思います。東芝ブレイブルーパス東京ではチームにフルタイムで入っていますので、スタッフや選手と密接なコミュニケーションを取るようになっています。自分にとってはホントなら接することのできない人たちというか、ホントにトップレベルの人たちの集まりなので、働き始めた直後の感動みたいなものは、ずっと持ち続けています」
スタッフや選手との何気ない会話が、小沼には嬉しい。ちょっとした声掛けや小さな労いが、彼の勇気となっている。
「プロとしてフルタイムで働かせてもらっている以上は、当たり前のことを当たり前にやって、プラスアルファを求められます。そこでいま、頑張っているところです。自分は経験が少ないので、何とか色々なところでカバーしてやっています」
その日の仕事が終わると、疲労から身体が強張る。けれど、心は満たされている。
「試合の戦術を立案するのは、ヘッドコーチを中心としたスタッフで、試合をするのは選手です。そうやって考えると、アナリストは一歩引いた位置にいたほうがいいと感じていて、あまり入れ込み過ぎずに、ある意味で第三者の目線で見られるようにしたいと思っています。そういうスタンスで、勝つための手助けが何かひとつでもできたらいいなあ、と思っています」
チームの勝利は「もちろん嬉しいです」と、声のトーンを上げる。
負けてしまったら「もちろん悔しいです」と即答する。ただ、悔しさを引きずらないように心がけている。
「勝って喜ぶ、負けて悔しがるのは、もちろん大事だと思います。けれど、そこでもし何かを聞かれたときに、いまはこうだから勝っています、こうだから負けてしまいましたと、ためらわずに言える準備をしておきたいんです」
【東芝ブレイブルーパス東京】
「教員になろうと思って大学院まで行ったのに、いまこうしてアナリストをやっているので、あまり先を考えてもなあ、というのはあります。いまはとにかく、自分は東芝ブレイブルーパス東京のアナリストですと、胸を張って言えるようになりたいです」
東芝ブレイブルーパス東京には、スタッフや選手がともに成長していくカルチャーがある。どんなときでもハードワークをいとわない仲間に囲まれ、小沼和也の冒険はプロローグから第一章へと突入していく。
(文中敬称略)
(ライター:戸塚啓)
【東芝ブレイブルーパス東京】
東芝ブレイブルーパス東京 試合情報
ここまで10勝1敗と勢いに乗っています!この勢いのままにプレーオフトーナメントに向け勝利を重ねていきますので、ぜひ皆様のご声援をよろしくお願いいたします。
【試合情報】
NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24 第13節
東芝ブレイブルーパス東京 vs コベルコ神戸スティーラーズ
日時:4/14(日)14:30キックオフ
会場:秩父宮ラグビー場(東京)
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