【ラグビー/NTTリーグワン】“行動で示す男”細田佳也が誓う一勝。 さあ、勝とう。揺らがぬプライドを胸に<NECグリーンロケッツ東葛>

NECグリーンロケッツ東葛 細田選手 【©ジャパンラグビーリーグワン】

3月24日、NECグリーンロケッツ東葛(以下、GR東葛)は、柏の葉公園総合競技場で豊田自動織機シャトルズ愛知(以下、S愛知)と対戦する。ディビジョン2の2位と3位の上位直接対決であると同時に、GR東葛にとっては今季唯一の黒星を喫した相手との一戦だ。

この重要な試合を前に、細田佳也は「GR東葛のプライドをもって戦いたい」と胸中に秘める意気込みを言葉にした。

2011年に前身のNECグリーンロケッツに加入してから、細田はチームの歴史を作り上げてきた大勢の先輩選手から多くを学び、そのプライドを受け継いできた。時代の変遷とともに選手が入れ替わることは自然な流れではあるが、細田はそのプライドを後輩たちにつないでいく重要性を説いた。

「昔からフィジカルの強さが特長のチームだったので、自分がしっかり戦うことでその姿勢を見せていきたいですね。僕のように長く在籍している選手がそういう姿勢を見せることで、プライドが受け継がれていってほしいです」

GR東葛での100を超える公式戦のキャップ数のみならず、15人制日本代表やセブンズ(7人制ラグビー)日本代表の経験もある36歳のベテランには「歴戦の勇士」という言葉がよく似合う。彼は寡黙に、自らのプレーで示すことで、常にGR東葛のプライドを体現し続けてきた。

「僕は言動よりもプレー。まずは自分が行動で示す。そこはブレないでずっとやってきました。もともと言葉で伝えるのは得意ではないので、そういう部分は言葉を使うのが上手なタキさん(瀧澤直)に任せて、僕は自分が得意な行動で示すというやり方でやっていきます」

今節のS愛知戦に続き、次節には首位・浦安D-Rocksとの大一番が控えている。ただ、細田は「まずはこの試合」と言い、目の前の一戦に向けて集中を高める。

「個人的にも、チーム的にも重要な試合です。前回対戦(第2節)で負けているということもあって、みんながリベンジに燃えています。自分たちのラグビーをしっかりやるということも大切ですが、気持ちの部分を見せていけたらと思っています。僕の得意なプレーはディフェンスなので、前に出てしっかりタックルをすることをやり続け、声を出してチームを鼓舞していきたいと思います」

激戦必至の上位直接対決。GR東葛は勝てばレギュラーシーズンの2位以内が確定する。細田の熱きプレーに込められた“GR東葛のプライド”は、この大一番で勝利を手繰り寄せる原動力となるか。

(鈴木潤)
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ジャパンラグビー リーグワンは、「あなたの街から、世界最高をつくろう」をビジョンに掲げ、前身であるジャパンラグビー トップリーグを受け継ぐ形で、2022年1月に開幕した日本国内最高峰のラグビー大会です。ラグビーワールドカップ2023を控え、セカンドシーズンとなるリーグワン全23チームの熱戦をご期待ください。

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