【ラグビー/NTTリーグワン】どんなときも先頭を駆ける。 “さきがけ”の名を持つトライゲッター<浦安D-Rocks>

浦安D-Rocks 石井魁選手 【©ジャパンラグビーリーグワン】

前節で豊田自動織機シャトルズ愛知との首位攻防戦を制した首位・浦安D-Rocks(以下、浦安DR)は、今節、九州電力キューデンヴォルテクスとビジターゲームで対戦する。次節のレギュラーシーズン最終節では2位に浮上したNECグリーンロケッツ東葛との直接対決を控えるだけに、確実に勝利を収めておきたい一戦となる。

すでに入替戦進出を決めている状況の中で戦う、リーグ戦残り2試合と順位決定戦2試合。その重要性を語ってくれたのは、ここまでリーグ戦全試合でフル出場し、7トライとディビジョン2のトライランキングでトップに立つ石井魁だ。浦安DRが誇るウイングは、昨季も入替戦を経験している。言葉にできない悔しさを味わった戦いに向け、「自分たちにベクトルを向けて戦うことが重要」と説いた。

「入替戦はプレッシャーの掛かる試合になるので、残り試合は自分たちが入替戦をイメージして戦えるかどうかが大事。入替戦のような緊張感を自分たちで作り出していけるか、意識して自分たちが求めているラグビーをできるか。入替戦のために良い準備となる試合にしないといけない」

それは、自身についても当てはまる。リーグ戦ではどの試合でも十分にチームを引っ張るパフォーマンスを発揮している石井だが、焦点は入替戦に合わせている。

「チームを代表して試合に出るからにはそれに見合ったパフォーマンスを発揮しないといけない。トライを取ることもそうだし、チームにとっていい影響を与えることが自分の仕事。もっともっとできると思うし、今季は入替戦という一番大事な試合で自分が一番いいパフォーマンスを出せるようにしないといけない。焦るわけではないけど、ここからいい状態を作っていきたい」

そんな石井の好きな言葉は、名前にも含まれる『魁(さきがけ)』。まさに名がプレーを表している。

「“さきがけ”という言葉の意味が好きですね。先頭に立つ、一番になる、取り掛かりになる。ラグビーでもポジション的には“先駆け”的な感じだし、人のため、仲間のためにやるというのは好き。イチ人間としてそういうことができる人間でいたい」

今季の最後に最高の景色を見るため、石井は止まらない。どんなときも先頭を駆ける。

(須賀大輔)
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ジャパンラグビー リーグワンは、「あなたの街から、世界最高をつくろう」をビジョンに掲げ、前身であるジャパンラグビー トップリーグを受け継ぐ形で、2022年1月に開幕した日本国内最高峰のラグビー大会です。ラグビーワールドカップ2023を控え、セカンドシーズンとなるリーグワン全23チームの熱戦をご期待ください。

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