【全日本卓球】男子シングルスは張本智和が2連覇王者の戸上隼輔を下して6年ぶり2度目の優勝

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『天皇杯・皇后杯2024年全日本卓球選手権大会(一般・ジュニアの部)』最終日の28日(日)、男子シングルス決勝が行われ、張本智和(智和企画)が戸上隼輔(明治大)を4-3で下し、6年ぶり2度目の優勝を果たした。

昨年に引き続き、日本男子の2トップ、張本と戸上の対決となった決勝戦は歴史に残る大熱戦となった。

先に主導権を握ったのは戸上。得意のチキータと高速フォアドライブで難攻不落の張本の両ハンドを打ち崩し、ゲームカウント3-1と王手をかける。しかし、張本がサービス・レシーブで戸上を揺さぶって第5ゲームを奪うと、第6ゲームは戸上のチャンピオンシップポイントをしのぎきり、第7ゲームにつなげる。意地と意地のぶつかり合いとなった最終ゲームも先に戸上に王手をかけられるが、張本が戸上のチャンピオンシップポイントを5度阻止、最後はフリックをフォアドライブで攻め返して張本が勝利した。史上最年少となる14歳での初優勝から6年、張本が最大のライバルを退けて悲願の優勝をつかみとっている。

敗れた戸上は水谷隼以来となる男子シングルス3連覇が目前だったが、最後の1点が遠かった。
優勝した張本智和は試合後、「本当に、2度目の優勝、ここまで本当に長かったなという、喜びよりもそっちの方がちょっと強いなと思います。1対3になった時点で去年と同じ展開になり、特に6ゲーム目は5-2から追いつかれ、やっぱり(戸上選手は)強いなっていう思いでした」と明かしつつ、次のように付け加えている。

「でも、去年よりも戸上選手のことを、自分と互角だと、ライバルであることを認識していたからこそ、あまり焦りもなかったですし、去年は心の中で自分が勝てるんじゃないかとか、優位に進められるんじゃないかっていう、わずかな油断はあったかもしれないんですけど、今年はもうお互い認め合って、もう本当にガチンコの7ゲーム戦い合うんだっていう関係だったので。そういった意味では1対3でもここから取り返すことができると信じて、1球ずつ粘り強く戦いました」

「正直、水谷選手が引退されてからずっと『日本のエース』と言われてきて、去年、戸上選手に負けても『エース』、選考会で負けても『エース』と言われ続けてきた。確かに世界ランキングも僕が一番高いし、海外に対しては自分が1番自信あるのもわかるんですけど、やっぱりこの全日本を取らなければエースってどうなのかなっていう、なんかぎこちない感じ、しがらみはありました。これで本当に戸上選手に打ち勝って優勝して、正真正銘の日本男子のエースになれたんじゃないかなと、これで文句はないかなと。胸を張って自分が日本のエースなんだと今は言える気がしています。(オリンピックは)3年前のリベンジですし、なんとしても3種目でメダルを取る。それを達成するのが今年の次の目標です」

一方、準優勝した戸上は「本当に死闘だったんですけど、自分のペースで進んでいて、勝つチャンスは何回もめぐってきた中で、こうして勝ち抜けなかったという悔しさが・・・・・・・・・。なんて言えばいいか分からないのですが、今は率直に受け入れて、次に生かせるように頑張りたいと思っています。もともと雲の上の存在だった張本選手とともに代表として戦っていて、戦友ですし、ライバルですし、すごく特別な存在なので、オリンピックイヤーの全日本の決勝で戦えたということは、今後、忘れないと思いますし、今回は勝てなかったですが、次に戦うことがあればもう一度勝ちたいなという気持ちでいっぱいです」と思いを語った。

●男子シングルス決勝
張本智和(智和企画) 4-3 戸上隼輔(明治大)
8-11/12-10/9-11/8-11/11-9/14-12/16-14
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