【全日本卓球】男子シングルス準決勝、戸上が吉村との激戦を制して決勝は前回大会同様に戸上vs張本のライバル対決へ
【日本卓球協会】
『天皇杯・皇后杯2024年全日本卓球選手権大会(一般・ジュニアの部)』最終日となる28日(日)、男子シングルス準決勝が行われ、戸上隼輔(明治大)と張本智和(智和企画)が勝利し、昨年に引き続いて決勝は戸上と張本が対戦することになった。
2連覇中の戸上は準決勝でリオ五輪男子団体銀メダリストである30歳の吉村真晴(TEAM MAHARU)と対戦。高速ラリーが展開され、要所で回り込みながらフォアドライブを決めた吉村がゲームカウント2-1とリードするが、戸上が第4、第5ゲームを連取する。最終ゲームもお互いに1本ずつ奪い合う攻防となったものの、強気のプレーを貫いた戸上が勝利、激戦を制して3連覇に王手をかけた。
敗れたものの2年ぶりの準決勝で強さを見せたベテランの吉村は日本屈指のスピードを誇る戸上と互角のラリーを繰り広げて大会を盛り上げている。
準決勝を終えた吉村は「今日は戸上選手を本気で倒しにいくつもりで戦ってきましたし、自分なりに彼の壁になりたいなという思いは強くありました。今まで一緒に戦ってきた仲間だし、自分が勝って喝を入れたかったけど、やっぱり勝負強くて、ひとつひとつのクオリティなど、本当に改めて戸上の強さを実感できました。最後の最後で戦術的な面で戸上選手にやることがなくなってしまった部分がありました。ただし、気持ちの面は120点で最後まで自分のやり切ることを出し切ったし、その中でのこの結果なので、素直に戸上選手が強かったです。最後の最後まで戸上が攻める姿勢を崩さずにやってきたので、あそこで弱気になっていたら、あとで説教しようかなと思っていたのですが(笑)、最後まで戸上らしくやってきたし、そういった自信ってものは試合の中でも感じました」と振り返った。
また、試合後、戸上に声をかけていた場面について聞かれると、「自分からは、本当にいよいよパリの年が始まるからあとは頼んだよ、ということを戸上に声をかけて、任せてください、ということだったので、頼もしいと思います」とも明かしている。
さらに、全日本卓球はどんな大会だと思うかと問われた吉村は次のように話した。
「本当に全員が1年をかけて技術、メンタル、いろんなものを積み重ねてきたものを出す場だと思いますし、改めていろんな人に応援してもらえているというのを感じる場でもあります。この大会を開いてくれている協会の方だったり、スポンサーの方だったり、僕ら選手だけではこれだけ白熱した試合をお届けできないですし、こうやってコロナが明けて、多くのお客さんが現地に来て、声を出して、そしてグッズを持って応援してくれているからこその今の試合だと思うし、自分自身それに力をもらったからこそ、ここまで戸上選手と競れたのかもしれないし、自分が卓球をできていることを改めて感じる場所でもあります。それが全日本かなと思うので、また1年間感謝を忘れずに自分自身もっともっと成長して、また来年この舞台で借りを返せるように頑張りたいです」
張本智和と篠塚大登(愛知工業大)の同級生対決はパワーで上回った張本が4-1で勝利。序盤から速い攻めを見せてリードを奪い、3ゲームを連取したあと、第4ゲームは篠塚が巻き返しを見せた。競り合いとなった第5ゲームも粘る篠塚を振り切り、最後はフォア対フォアのラリーで打ち勝って決勝進出を決めている。
2連覇中の戸上は準決勝でリオ五輪男子団体銀メダリストである30歳の吉村真晴(TEAM MAHARU)と対戦。高速ラリーが展開され、要所で回り込みながらフォアドライブを決めた吉村がゲームカウント2-1とリードするが、戸上が第4、第5ゲームを連取する。最終ゲームもお互いに1本ずつ奪い合う攻防となったものの、強気のプレーを貫いた戸上が勝利、激戦を制して3連覇に王手をかけた。
敗れたものの2年ぶりの準決勝で強さを見せたベテランの吉村は日本屈指のスピードを誇る戸上と互角のラリーを繰り広げて大会を盛り上げている。
準決勝を終えた吉村は「今日は戸上選手を本気で倒しにいくつもりで戦ってきましたし、自分なりに彼の壁になりたいなという思いは強くありました。今まで一緒に戦ってきた仲間だし、自分が勝って喝を入れたかったけど、やっぱり勝負強くて、ひとつひとつのクオリティなど、本当に改めて戸上の強さを実感できました。最後の最後で戦術的な面で戸上選手にやることがなくなってしまった部分がありました。ただし、気持ちの面は120点で最後まで自分のやり切ることを出し切ったし、その中でのこの結果なので、素直に戸上選手が強かったです。最後の最後まで戸上が攻める姿勢を崩さずにやってきたので、あそこで弱気になっていたら、あとで説教しようかなと思っていたのですが(笑)、最後まで戸上らしくやってきたし、そういった自信ってものは試合の中でも感じました」と振り返った。
また、試合後、戸上に声をかけていた場面について聞かれると、「自分からは、本当にいよいよパリの年が始まるからあとは頼んだよ、ということを戸上に声をかけて、任せてください、ということだったので、頼もしいと思います」とも明かしている。
さらに、全日本卓球はどんな大会だと思うかと問われた吉村は次のように話した。
「本当に全員が1年をかけて技術、メンタル、いろんなものを積み重ねてきたものを出す場だと思いますし、改めていろんな人に応援してもらえているというのを感じる場でもあります。この大会を開いてくれている協会の方だったり、スポンサーの方だったり、僕ら選手だけではこれだけ白熱した試合をお届けできないですし、こうやってコロナが明けて、多くのお客さんが現地に来て、声を出して、そしてグッズを持って応援してくれているからこその今の試合だと思うし、自分自身それに力をもらったからこそ、ここまで戸上選手と競れたのかもしれないし、自分が卓球をできていることを改めて感じる場所でもあります。それが全日本かなと思うので、また1年間感謝を忘れずに自分自身もっともっと成長して、また来年この舞台で借りを返せるように頑張りたいです」
張本智和と篠塚大登(愛知工業大)の同級生対決はパワーで上回った張本が4-1で勝利。序盤から速い攻めを見せてリードを奪い、3ゲームを連取したあと、第4ゲームは篠塚が巻き返しを見せた。競り合いとなった第5ゲームも粘る篠塚を振り切り、最後はフォア対フォアのラリーで打ち勝って決勝進出を決めている。
2年連続の準決勝敗退となり、今回も"張本超え"を達成できなかった篠塚は、「前半から自分が練習してきたことが発揮できなかったので、違う手を考えようといろんなことをしてみたけど、何をやっても勝てないという感じだったので、全然まだまだだなという感じでした。同級生で小さい頃から何度も試合させていただいているので、いつかは超したいという気持ちもありますけど、本当にまだまだ程遠いなと感じました。(今大会は)乗り越えられたところもあったし、我慢できたところは良かったと思いますけど、最後の試合は後悔が残るような試合だったので、ちょっと情けないです」と振り返り、こう続けている。
「本当にパリオリンピック選考会で自分は成長できたと思うので、今後につなげることができた選考レースだった。まだまだ課題もたくさんあるので、また帰って練習に励みたいと思います。(オリンピックは)選ばれたら嬉しいですけど、最後まで何が起こるかわからないので、今後の海外試合に向けて、毎日過ごしたいと思います」
決勝戦は同日28日(日)15時から行われる予定だ。
●男子シングルス準決勝の結果
戸上隼輔(明治大) 4-3 吉村真晴(TEAM MAHARU)
8-11/11-6/9-11/11-4/11-9/9-11/11-9
張本智和(智和企画) 4-1 篠塚大登(愛知工業大)
11-8/11-5/11-6/7-11/14-12
●男子シングルス決勝の組み合わせ
戸上隼輔 vs 張本智和
「本当にパリオリンピック選考会で自分は成長できたと思うので、今後につなげることができた選考レースだった。まだまだ課題もたくさんあるので、また帰って練習に励みたいと思います。(オリンピックは)選ばれたら嬉しいですけど、最後まで何が起こるかわからないので、今後の海外試合に向けて、毎日過ごしたいと思います」
決勝戦は同日28日(日)15時から行われる予定だ。
●男子シングルス準決勝の結果
戸上隼輔(明治大) 4-3 吉村真晴(TEAM MAHARU)
8-11/11-6/9-11/11-4/11-9/9-11/11-9
張本智和(智和企画) 4-1 篠塚大登(愛知工業大)
11-8/11-5/11-6/7-11/14-12
●男子シングルス決勝の組み合わせ
戸上隼輔 vs 張本智和
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