『天皇杯・皇后杯2024年全日本卓球選手権大会（一般・ジュニアの部）』6日目を迎えた1月27日（土）、男子シングルス準々決勝が行われ、戸上隼輔（明治大）、吉村真晴（TEAM MAHARU）、篠塚大登（愛知工業大）、張本智和（智和企画）が準決勝進出を果たした。

3連覇を狙う戸上隼輔は昨年の準々決勝で対戦したパリオリンピック選考ランキング4位の田中佑汰（個人）を相手に圧巻のストレート勝利。「ミスが本当に少なくて、なおかつ質が高い」と田中も脱帽の完璧なプレーで準決勝一番乗りを決めた。敗れた田中は今大会の結果によっては選考ランキング3位の篠塚を抜く可能性があったが、篠塚が準々決勝で勝利したため、逆転の道は消滅している。

戸上は準々決勝の試合を振り返り、「田中選手とは昨年も全日本で対戦したのですが、その時は非常に苦しい展開になって、それでも勝ち切ったという自信をこの試合でもつなげられて、試合内容としてはすごく完璧な内容だったなというのを実感しています。（最終日に向けては）自信しかないですね。日に日にすごく調子が良くなってきているので、自信を持って明日挑めそうです。（決勝の相手は）誰でも良いです。誰でも来いって感じです。誰が来ても勝ちたいし、優勝したい。3連覇を目指して頑張りたいと思います」とコメントした。

張本智和は4年前の決勝で敗れている宇田幸矢（明治大）との対戦。ゲームカウント2-0から2-2に追いつかれる苦しい展開となったものの、我慢のプレーで第5、第6ゲームを競り勝ち、難敵を退けた。

篠塚大登は鋭い両ハンドでベテランの高木和卓（ファースト）を攻めて2年連続の準決勝進出、また、吉村真晴と大島祐哉（木下グループ）の同学年対決は「自然体でコートに入ることができており、楽しい」という吉村が伸びのあるドライブで勝利をあげ、2年ぶりの4強入りを果たした。

準決勝は『戸上隼輔 vs 吉村真晴』の野田学園高OB対決となり、張本智和は同学年の篠塚大登と激突する。

28日（日）11時30分から男子シングルス準決勝、15時から決勝が行われる予定だ。

●男子シングルス準々決勝の結果
戸上隼輔（明治大）　4-0　田中佑汰（個人）
吉村真晴（TEAM MAHARU）　4-2　大島祐哉（木下グループ）
篠塚大登（愛知工業大）　4-1　高木和卓（ファースト）
張本智和（智和企画）　4-2　宇田幸矢（明治大）

●男子シングルス準決勝の組み合わせ
戸上隼輔　vs　吉村真晴
篠塚大登　vs　張本智和