Bリーグオールスターで地域創生…コート外でも過去最高に盛り上がった3日間

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「沖縄市産業まつり2024」をはじめ、周辺イベントも充実した「B.LEAGUE ALL-STAR GAME WEEKEND 2024 IN OKINAWA」 【(C)B.LEAGUE】

 2024年1月12日から14日にかけて開催された「B.LEAGUE ALL-STAR GAME WEEKEND 2024 IN OKINAWA」。沖縄でのオールスター開催は、元々2022年開催を予定していたがコロナ禍の影響で延期となり、今回2年越しでの開催となった。

 Bリーグオールスターには大きなコンセプトとして、「開催地を元気にしたい」という思いがある。初の3日間開催となった今回もその思いは確かに反映されており、沖縄アリーナだけに限らず、その周辺施設でも多くのイベントが開催された。

沖縄市内での観光を促進するスタンプラリー企画 【(C)B.LEAGUE】

 例えば沖縄ゆかりのアーティストを招いての音楽ライブや、沖縄市の観光スポットを回遊することにより抽選でサイン入りユニフォームなどの豪華景品が当たるスタンプラリー。そうしたイベントのなかでも、特に地域との密接なつながりを感じさせたのが、アリーナと同じコザ運動公園内で開催された「沖縄市産業まつり2024」だ。

「沖縄市産業まつり」は今回で47回目の開催となる歴史あるイベント。今年はBリーグと地域が協力し、場所と時期をオールスターと合わせての開催となった。この同時開催についてファンや地元の人々はどのように感じたのか、Bリーグ公認応援番組「B MY HERO!」でMCを務めるこにわさんと関根ささらさんが現地で取材している。

「沖縄市で開催されてよかった」…地元店主もオールスターの盛り上がりを実感

「沖縄市産業まつり」では食品や工芸品など、沖縄市の特産品が勢揃い。一部ブースは琉球ゴールデンキングスの前メインアリーナである沖縄市体育館内に出店されたほか、齋藤拓実(名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)や桜井良太(レバンガ北海道)といったオールスター出場選手たちが出演する企画も開催された。

 そうしたBリーグとの結びつきを感じさせる点も多かったためか、地元の方々はもちろん、オールスターを観戦に来た全国のBリーグファンも産業まつりに足を運び、沖縄市のグルメや工芸体験を楽しんでいた。

沖縄市体育館内でさまざまなグルメや工芸体験のブースが出店された 【(C)B.LEAGUE】

 こにわさんと関根さんは、実際に産業まつりでブースを出展されていた方々を取材。ヤギ汁をはじめとしたヤギ料理を販売していたブースのオーナーは、「旅行者の方がたくさん来ている。はじめは『匂うから大丈夫かな』と言いつつ、美味しいと全部食べてくれる」と、郷土料理を県外の方にアピールできることを喜んでいた。

 また、郷土菓子のアガラサーを販売しているブースのオーナーは、「滋賀県から来た方は、『オールスターだけじゃなくて朝から夜まで楽しめる』と言ってくれました。うれしかったです。オールスターが沖縄市で開催されてよかった」とオールスター開催による盛り上がりへの実感を口にした。

沖縄の郷土菓子・アガラサー(蒸しパン)を販売していた「具志堅商店」 【(C)B.LEAGUE】

「“沖縄”が全部詰まっていた」…バスケ目的のファンも産業まつりを堪能

 会場にはオールスター開催をきっかけに初めて沖縄を訪れたというBリーグファンも多く、観光の需要を満たすという意味でも「沖縄市産業まつり」との同時開催は大きな役割を果たしていた。

 北海道から駆けつけたというファンは「ここに“沖縄”が全部詰まっているような場所で、すごく楽しめた」と沖縄市の特産品が一堂に集まったイベントを堪能した様子。また、日程の都合でアリーナ近郊以外には足を伸ばせないというファンにも、沖縄まつりは絶好のイベントだったようで、愛知県からのファンが「他のところは観光できなかったけど、ここに色々なものが集まっていたのでよかった」と話すと、東京からのファンも「沖縄の雰囲気が楽しめた」と喜びを口にした。

さまざまな装いのファンが一堂に集まるのもオールスターならではの光景 【(C)B.LEAGUE】

 同時に訪れた人々が口を揃えるように話していたのが「沖縄アリーナに一度来てみたかった」という言葉。2021年にバスケットボール観戦に最適化された国内初のアリーナとしてオープンした沖縄アリーナは、Bリーグが推進する「夢のアリーナ計画」の第一号となる存在だ。そこで今回体現された、アリーナを中心とした地域創生のかたち。全国各地から集まった人々がその光景を直接目にしたこともまた、今回のオールスターで意義深いものとなったことは間違いない。

 取材を終えた関根さんは、「バスケ以外の目的で来ている方もたくさんいた。会場にはアーティストのファンの方もいて、そうした方々にもBリーグの魅力を伝える機会になっているのがよかった」と現地アーティストのコラボレーション効果についても言及。一方、こにわさんは「『色々なところから人が来てくれた』と話す地元の方々のうれしそうな顔が印象的だった」と話し、オールスター開催が地域にもたらすポジティブな効果を確かに感じたようだった。

こにわさんと関根さんもまた、コート内外で沖縄を全力で楽しんだ 【(C)B.LEAGUE】

取材・文=バスケットボールキング
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