沖縄アリーナで開催された「B.LEAGUE ALL-STAR GAME WEEKEND 2024 IN OKINAWA」の興奮が冷めやらぬまま、B1は第17節に突入。2月中旬の中断期間まで3度の水曜開催試合が組まれたが、どのような順位の争いを見せるのか。西地区首位の琉球ゴールデンキングスは、4勝差で同3位につける名古屋ダイヤモンドドルフィンズの本拠地に乗り込む。

　昨シーズンの対戦成績はチャンピオンシップを含め琉球が5勝1敗。名古屋Dは難敵から勝利を奪って、首位争いを加熱させなければならない。だが、チームは年をまたいで4連敗中。4試合連続で総得点が80点に届いておらず、琉球の堅守を崩す質の高いオフェンスが求められる。守備においてはインサイド陣の奮闘が大きなカギを握るが、攻撃ではガード陣がけん引できるか。齋藤拓実と坂本聖芽がスピード感溢れる突破で打開し、須田侑太郎、中東泰斗がスコアを伸ばしたい。連敗脱出へはホームの後押しも必須だ。

　ディフェンスから主導権を握りたい琉球は、相手の3ポイントシュートとリバウンドを封じなければならない。特に初対決となる万能プレーヤーのロバート・フランクスには細心の注意を払う必要があるだろう。また、Bリーグオールスターでも火花を散らした齋藤と岸本隆一をはじめ、ジョシュア・スミスvsジャック・クーリーによるリーグ屈指の重量級センター同士のマッチアップも非常に楽しみである。

　東地区6位と苦しむ群馬クレインサンダーズは、ホームに宇都宮ブレックスを迎え撃つ。ディージェイ・ニュービル、比江島慎を抑えるには、水野宏太ヘッドコーチの手腕も大きなポイントになりそうだ。宇都宮のスコアラーコンビのマークマンには、はたして誰を指名するのか。オフェンスでは辻直人の3ポイントシュートが必要不可欠。なかなか出場機会に恵まれていない野本建吾、木村圭吾などのベンチメンバーも含め、総力戦で価値ある1勝をつかみたい。

　サンロッカーズ渋谷vs川崎ブレイブサンダースが激突する舞台は、約1万人収容の有明コロシアムだ。5連勝と波に乗るSR渋谷に対し、川崎はレギュラーシーズン2連敗中。SR渋谷は帰化選手のジョシュ・ホーキンソンが5試合連続で2ケタ得点を記録しており、ニック・ファジーカスを欠く川崎にも存在感を示したい。連敗から抜け出したい川崎としては、トーマス・ウィンブッシュとロスコ・アレンの主戦場でアドバンテージを取れるかどうかが勝敗を左右しそうだ。

　エディオンアリーナでは、大阪エヴェッサが3勝差で前をいく佐賀バルーナーズと対戦。両チームは第9節にも対戦しており、佐賀のホームで2連敗を喫した大阪はリベンジがかかる重要な一戦となる。勝利へは攻撃の起点を担うレイナルド・ガルシアを抑え込むことが最優先。帰化選手として古巣に凱旋するジョシュ・ハレルソンにも警戒が必要だ。まずはディフェンスに重きをおいて競り合いに持ち込みたい。攻守のキーマンは、前回対戦時はケガで不在だったアンジェロ・カロイアロだ。

文＝小沼克年
構成＝バスケットボールキング編集部

■B1第17節試合日程
・茨城ロボッツvs レバンガ北海道（＠アダストリアみとアリーナ）
1月17日（水）19時5分～

・島根スサノオマジックvs広島ドラゴンフライズ（＠松江市総合体育館）
1月17日（水）19時5分～

・大阪エヴェッサvs佐賀バルーナーズ（＠エディオンアリーナ）
1月17日（水）19時5分～

・名古屋ダイヤモンドドルフィンズvs琉球ゴールデンキングス（＠ドルフィンズアリーナ）
1月17日（水）19時5分～

・ファイティングイーグルス名古屋vsシーホース三河（＠名古屋市枇杷島スポーツセンター）
1月17日（水）19時5分～

・三遠ネオフェニックスvs富山グラウジーズ（＠豊橋市総合体育館）
1月17日（水）19時5分～

・サンロッカーズ渋谷vs川崎ブレイブサンダース（＠有明コロシアム）
1月17日（水）19時5分～

・千葉ジェッツvs秋田ノーザンハピネッツ（＠船橋アリーナ）
1月17日（水）19時5分～

・群馬クレインサンダーズvs宇都宮ブレックス（＠オープンハウスアリーナ太田）
1月17日（水）19時5分～

・長崎ヴェルカvs京都ハンナリーズ（＠佐世保市体育文化館）
1月17日（水）19時5分～

・信州ブレイブウォリアーズvs横浜ビー・コルセアーズ（＠ホワイトリング）
1月17日（水）19時30分～

・アルバルク東京vs仙台89ERS（＠国立代々木競技場 第2体育館）
1月17日（水）19時35分～