【ラグビー/NTTリーグワン】たとえ体は小さくとも。子どもたちにも示す、「スター選手にも引けを取らない」気持ちの強さ<コベルコ神戸スティーラーズ>

コベルコ神戸スティーラーズ 松岡賢太選手 【©ジャパンラグビーリーグワン】

ノエスビアスタジアム神戸でクボタスピアーズ船橋・東京ベイを迎える今節のコベルコ神戸スティーラーズ。キックオフは1月14日午後2時30分。昨季リーグ王者を撃破し、連敗脱出に挑む一戦となる。

186㎝/123㎏の中島イシレリと183㎝/117㎏の具智元。超重量級プロップに挟まれてスクラムの最前列に立つのは、175㎝/100㎏の松岡賢太。歴然とした体格差。その光景はとてつもなく衝撃的だ。

「二人とも僕より20㎏くらい重い。『大きいなぁ!』って思いますよ」

そう苦笑まじりに語った松岡。ただ、「思いますけど、それをまとめるのがフッカー。大きい人たちを生かせるかどうかは僕次第です」と鋭い視線を飛ばした。

当然、松岡は体を鍛えに鍛え抜いている。そのボディは筋肉の塊だ。

「スクラムでは胸を張るんですけど、背中を寄せたら胸を張ることができます。背中を引く力は広背筋や肩甲骨の周りの筋肉なので、そこを意識して鍛えて、良い姿勢を保てるようにしています」

さらに、“お尻”を鍛えることも欠かせないという。

「昨季くらいからの(スクラム時の)新ルールで『クラウチ、バインドの瞬間まで右足を残せ』と言われています。プロップは手で相手と組み合えますけど、フッカーは自分のお尻で自分を支えないといけません。1番と3番が前に行くのを右足のお尻の筋肉で止めて、それを一気に外して(セットへ)入る感じ。お尻が弱かったら支え切れません」

今節のスクラムの対面はニュージーランド代表で90キャップを誇るデイン・コールズ。「スーパースター」とリスペクトする松岡だが、その言葉には自信があふれた。

「スター選手だからスクラムが敵わないなどと、組んだ感じで今まで思ったことはありません。『スター選手にも引けは取らない』と思っています。しっかりと圧力を掛けたいです」

ハンドリングやランなどアスリート性にも定評ある松岡。「体が小さくても『ラグビー選手になりたいな』って思っている子どもに、小さくても勝負ができるところを見せたいと思っています」。最前線でチームを引っ張り、自らのミッション遂行に燃える26歳に注目だ。

(小野慶太)
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著者プロフィール

ジャパンラグビー リーグワンは、「あなたの街から、世界最高をつくろう」をビジョンに掲げ、前身であるジャパンラグビー トップリーグを受け継ぐ形で、2022年1月に開幕した日本国内最高峰のラグビー大会です。ラグビーワールドカップ2023を控え、セカンドシーズンとなるリーグワン全23チームの熱戦をご期待ください。

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