『自育伸力』望月イズムを継承するOBへ~石間寛人コーチが監督に就任~

びわこ成蹊スポーツ大学
チーム・協会

談笑する望月聡総監督と石間寛人新監督 【©びわこ成蹊スポーツ大学】

 1月9日、びわこ成蹊スポーツ大学(滋賀県/大津市)の男子サッカー部監督に同校OBの石間寛人氏が就任することが発表された。2009年から監督を務めた望月聡監督は総監督に就任することも同時に発表された。全国大会の常連校としてJリーガーを毎年輩出してきた同校。過去には松田保初代監督から望月聡第2代監督へと師弟関係での継承があった。今回も監督と選手、監督とコーチとして長年共にしてきた望月氏から石間新監督へとバトンが託された。開学から20年を超える同校としては初のOB監督となる。石間監督がどのようにチーム作りをするのか、これからの躍進に期待が高まる。
 
 石間氏は、2009年に同校へ入学し、4年次にはキャプテンとしてチームをけん引。卒業後はJFLでプレーし、引退後に同校男子サッカー部コーチに就任。関西選抜のコーチや監督を歴任するなど、チーム内外での指導経験を積んできた。
 選手の主体性を重視し、「選手が自ら考え伸びる力を養って欲しいという想いを『自育伸力』という言葉で伝えている」と望月氏は日ごろから話す。大学入学後、望月氏と共に過ごしてきた石間氏も共感する。「大学入学後に、この考え方に出会い、選手としてキャプテンとして自然と自分で考えてチャレンジする環境の中にいることで成長できた」と石間氏は自身の学生時代を振り返る。「自分自身が望さん(望月氏)から選手としても、コーチとしても常に多くのことにチャレンジさせてもらえた。だからこそ、選手にも共に戦うスタッフにもどんどんチャレンジして欲しい」と望月氏の想いが繋がれている。OB監督として自身の経験から「びわこ成蹊スポーツ大学サッカー部に入って良かったと学生には思ってもらえるように4年間で成長してほしい。また、大学や地域、社会に必要とされるチームになろう!」と監督として、さらには一人の先輩としてすでに選手に想いを伝えている。また、部員数300名を超える大所帯で、チームでは『言葉』を大切にしたいと話す。約300名の部員がいれば300通りの伝え方があり、300通りの受け取り方があるからこそ、その『言葉』が相手にとって、常に適切なのかを考えてコミュニケーションを取れるように率先して行動する。
 監督就任のミーティングでは、最後にスローガン『繋(きずな・つなぐ)』を伝えたという石間氏。このスローガンには、「家族、仲間、指導者、これから出会うであろう様々な人との繋がりを大切にし、常に『誰かのために』の心を持ち続け行動することで繋(きずな)が深まる」という想いが込められている。まさに、これまでのびわこ成蹊スポーツ大学サッカー部の20年の歴史が表現されている。松田氏から望月氏、そして石間監督へと繋がれた想い。これからもこの想いが繋がれ伝統となる日もそう遠くないはずだ。22年目のシーズン、どのようにチーム作りを行い戦うのか、さらには学生をどのように成長させるのか、石間新監督のチャレンジに期待が膨らむ。
[プロフィール]
■氏名:石間 寛人(いしま ひろと)
■生年月日:1990年10月3日
■出身地:静岡県
■サッカー歴:磐田東高校-びわこ成蹊スポーツ大学-佐川印刷京都-MIOびわこ滋賀
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著者プロフィール

2003年に開学した我が国初で唯一の「スポーツ」を大学名に冠したパイオニアが、その役割を全うすべく、「スポーツに本気の大学」を目指し「新たな日本のスポーツ文化を創造する大学」として進化します。スポーツを「する」「みる」「ささえる」ことを、あらゆる方向から捉え、スポーツで人生を豊かに。そんなワクワクするようなスポーツの未来を創造していきます。

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