【ラグビー/NTTリーグワン】「情けない」完敗からの再出発。 恩師とともに、移籍後初のホストゲームで初勝利を<横浜キヤノンイーグルス>

【©ジャパンラグビーリーグワン】

横浜キヤノンイーグルス(以下、横浜E)にとって、今季初のホストゲームは、開幕白星スタートを切ったトヨタヴェルブリッツ(以下、トヨタV)を日産スタジアムに迎える。12月16日(土)14:10キックオフだ。

東京サントリーサンゴリアスから覚悟の移籍で加入し、開幕戦で初めて横浜Eの選手としてジャパンラグビー リーグワンのピッチに立った中村駿太は、完敗を受け入れるしかなかった。埼玉パナソニックワイルドナイツに挑んだ一戦は12-53の大敗。移籍後初先発で後半9分に交代で退いた中村は「本当に情けない負け方だった」とうなだれた。

完敗からの“リバウンドメンタリティー”が問われるトヨタV戦に向けて、チームを率いる沢木敬介監督は、選手たちにこう言ってハッパをかけたという。

「“フルスロットル”というマインドセットで試合に臨み、最初の20分で走れなくなるほど、自分たちのスタンダードを発揮しよう」

指揮官からのゲキを聞いた中村は「フロントローの選手として、チームの先頭に立って、勝利のために戦う」ことを誓った。

ましてや今節フッカーで先発予定の中村にとって、トヨタV戦は横浜Eの選手として、ホストゲームで自分のプレーをお披露目する初めての舞台だ。「今季のチームはテンポが速くなっている印象を受ける」トヨタVを相手に、中村は「自分の強みであるフィールドプレーを見てほしい」とファンに呼びかけた。

新天地に移った中村が掲げる唯一無二の目標は「敬介さんを胴上げすること」。そう語った中村の目は鋭かった。そしてこう言葉を続けた。

「僕は優勝したくてこのクラブに来た。このトヨタV戦では、今季初勝利をイーグルスファンのみなさんに届けたい」

沢木監督がU20日本代表を指揮している当時、そこで出会った中村は横浜Eの指揮官を「恩師」と慕っている。「ラグビー選手として大きく成長させてもらった」沢木監督の下、さらなる成長を期す中村が、今季初勝利への道を切り拓く。

(郡司聡)

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ジャパンラグビー リーグワンは、「あなたの街から、世界最高をつくろう」をビジョンに掲げ、前身であるジャパンラグビー トップリーグを受け継ぐ形で、2022年1月に開幕した日本国内最高峰のラグビー大会です。ラグビーワールドカップ2023を控え、セカンドシーズンとなるリーグワン全23チームの熱戦をご期待ください。

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