日本の野球界の発展を目指して「日本野球学会」を滋賀県で開催!

びわこ成蹊スポーツ大学
チーム・協会
 12月2、3日にびわこ成蹊スポーツ大学(滋賀県/大津市)にて日本野球学会第1回大会が開催されプロ野球や高校野球をはじめとするアマチュア野球に関わる約280名が一同に会した。
 同学会は、2013年に「日本野球科学研究会」としてスタートし、節目の10年目を迎え「日本野球学会」に名称を改めた。日本へ野球が伝来してから150年、メジャースポーツとして栄えてきたが、少子化よりも早いペースで競技人口が減り続けている。全国各地で様々な団体が野球の普及活動が行われているが、野球現場で行われている様々な試みに根拠を与える団体を目指して同団体は活動している。具体的には、(1)野球競技に関する科学的研究を促進すること、(2)会員相互および内外の関連機関との交流を図り親睦を深めること、(3)指導現場と研究者間での情報の流動性を高めることを目的としている。

 記念すべき第1回大会は、2013年の日本野球科学研究会第1回大会でも会場となった、びわこ成蹊スポーツ大学にて開催。今大会のテーマは「温故知新の野球学-日本野球学会発足を迎えて―」。「過去9回の野球科学研究会の知見を、未来のために生かし、これまでの野球に関する先人の知恵を未来に託す」という意味が込められた。大会実行委員長を務めた同大学高橋佳三教授は「第1回大会を行うにあたり、多くの野球関係者の方にお集まりいただけたことに感謝している。10年前に見られなかった高校生の参加や研究発表もあり、野球学の広がりを改めて感じることができた。今回の大会を通して、研究や経験をこれからの野球界の発展のために熱い議論を交わされたこの出会いが、さらに広がることに期待している」と無事に大会を終えた心境を明かしてくれた。

【©びわこ成蹊スポーツ大学】

 また、大会に参加した広島県立祇園北高校の吉田結愛さん(2年生)、瀬川晃弘さん(1年生)、石井友智さん(1年生)、水田帆南さん(1年生)は「たくさんの方の意見を聞くことができてすごく良い経験になった。現場の方のリアルな意見を聞くことができて、もっともっと追求して学びを深めたい。野球の現場で活躍される方と直接意見を交わせたことは最高の思い出になりますし、もっと学びたいというエネルギーになった」と参加したことで、さらに探究しようという気持ちが高まったことを話してくれた。

参加者と意見を交わす広島県立祇園北高校の生徒 【©びわこ成蹊スポーツ大学】

 これまでの歩みを振り返るとともに、今後の日本の野球界のさらなる発展に向けた議論が交わされた2日間。長きに渡る歴史を知り、未来へつなげていく「野球人」の育成へとつながることに期待したい。
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著者プロフィール

2003年に開学した我が国初で唯一の「スポーツ」を大学名に冠したパイオニアが、その役割を全うすべく、「スポーツに本気の大学」を目指し「新たな日本のスポーツ文化を創造する大学」として進化します。スポーツを「する」「みる」「ささえる」ことを、あらゆる方向から捉え、スポーツで人生を豊かに。そんなワクワクするようなスポーツの未来を創造していきます。

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