開幕戦の勝利について、「ホッとしました(笑)。緊張もあったけど、全員が走り続けて勝てたことは大きい」と振り返ったのはDFリーダー筒井梨香。試合終了と同時に涙が溢れたキャプテンの脇阪麗奈は、「今季のWEリーグ開幕戦、セレッソがWEリーグ初戦、色々あって、試合後は泣けました(笑)。内容はそこまで良くなかったですが、全員の勝ちたい思いが出ていたと思います。気持ちの入った試合ができました」と納得の表情を浮かべた。「麗奈が涙を流すところは、悔しかった時しか見てこなかった。勝った時は、盛り上げて、笑顔で、というキャプテンが泣いていたので、ジーンときました。それだけの思いを背負っていたのだなと。同期として、仲間として、友達として、これから始まるリーグをともに支え合っていきたい」と話したのは、脇阪、筒井、矢形と同じ3期生の藤原のどか。軸としてチームを引っ張る“99年組”が大いに存在感を発揮した開幕戦でもあった。「待ちに待った開幕戦、という気持ちもありながら、開幕戦特有の硬さ、難しさは出るだろうと考えていました。それが出たのが前半だったと思います。その中でも、失点ゼロで終われた事が勝因だったのかなと。後半は多少、自分たちのリズムでやれる時間は多かったと思いますが、質や強度はまだ足りない」。開幕戦の勝因や課題について、鳥居塚伸人監督はこのように話す。開幕戦に勝てたことの意味は大きく、「トレーニングの雰囲気も変わってきた」と指揮官。「また次も勝とう、という雰囲気が生まれている。今週も質を求めて練習できた」とは10番の小山史乃観だ。