【ラグビーW杯日本代表選出記念⑯】~東芝ブレイブルーパス東京の選手が日本代表リーチマイケルを語る(森太志編)~

東芝ブレイブルーパス東京
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【東芝ブレイブルーパス東京】

ラグビーワールドカップ2023フランス大会が9月8日から開幕し、日本代表は3戦目のサモア代表に対し28-22で今大会2勝目を挙げ、10/8(日)に行われるプール戦最終節(vsアルゼンチン)がトーナメント進出をかけた大一番となった。
東芝ブレイブルーパス東京からはリーチ マイケル選手(FL)、ジョネ・ナイカブラ選手(WTB)、ワーナー・ディアンズ選手(LO)の3名が日本代表に選出されており、サモア戦でも3選手共に出場し、チームで存在感を表した。

今回は、4度目のラグビーワールドカップ出場となるリーチ マイケル選手について、チームメイトであり、同期入団してから切磋琢磨してきた森太志に語ってもらった。
自身も日本代表で活躍し、同期として入団当時から近くでリーチマイケルを見てきた彼が、リーチの魅力、そして素顔を語る。

【ラグビーW杯日本代表選出記念⑯】~東芝ブレイブルーパス東京の選手が日本代表リーチマイケルを語る(森太志編)~

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――リーチ マイケル選手に初めて会った際の印象はいかがでしたか?

 初めて会ったのは、高校2年生の時に北海道であった大会の時だと思います。自分が三上(三上正貴選手)たちと一緒に東北選抜で練習しているときに、大縄跳びをしているチームがいて、そこに凄いでかい選手がいて「なんだアレ!?」って近づいてみたら、マイケル(リーチマイケル選手)が回し手をしてました(笑)。
 北海道の大会のあとに東北選抜と関東選抜の試合があって、その時に東北選抜のチームで三上やマイケルと一緒のチームになって、話したのはその時が最初ですかね。初めはシャイで謙虚な感じだったので、あんまり喋った覚えなないですけど、でも試合になるといきなり喋りだすし、その時からリーダーシップは凄かったですね。

――高校時代から一緒なんですね、当時からリーチ選手は凄かったのですか?

 そこから、東日本選抜、高校日本代表候補合宿、高校日本代表遠征と繋がっていくのですが、当時からマイケルという選手はみんな知っていたけど、ただ凄いという印象はあまりなかったんじゃないかなと。でも同じチームになって一緒に生活をして、一緒に試合をやっていく中で、「この人凄い!」と、みんながなっていく感じでした。
セレクション合宿ではいじられたりもしていたけど、いざオーストラリア遠征で試合になると、「行くぞ!行くぞ!」とチームを引っ張るし、相手チームが選ぶマン・オブザ・マッチでは3試合ともマイケルでしたね(笑)。
 今もそうですが、凄い派手なプレーはないですが、何回もボールキャリ―するし、何回もタックルするし、そのスタイルは当時から変わっていないです。そのスケールがどんどん大きくなっていっている感じですかね。

――実際にチームメイトになってから感じた新しい一面などありますか?

 東海大学に入って、東芝ブレイブルーパス(現・東芝ブレイブルーパス東京)に入って、少しずつ垢抜けてきた感じはありますが、根本は変わらないです。
 そこが凄いのかなと、一時は日本代表のキャプテンやらなきゃ、というのはあったのかなと思いますが、基本的には代表にいても、メディアで見かけても、誰といても変わらない。それが「マイケル」なんでしょうね。

――リーチ選手のここが凄いという部分はどこなのでしょうか?

 常に超強いといことではなく、落ち込んだり悩んだり、そういった部分が見える事もあるけれど、そうなっても最後にはグラウンドに立っている、一番先頭に入てくれる、自分を奮い立たせながらやっているのをみると、マイケルは凄いなと思います。
 それは国を背負って戦っている代表メンバーも一緒で、逃げたくなることあるし、しんどいなと思うこともあるだろうけど、最後はグラウンドに立っている、マイケルをみていると、代表選手のそういった凄さというところも感じます。

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――同期の選手が多いと思いますが、何か思い出に残っていることなどありますか?

 それがあまりないんです、これだけ同期がいてそれが面白いんですよ(笑)。みんながどう思っているかはわからないけど、若い時は自分が出れなくて他のメンバーが出ている時は悔しくて、一緒に出れた時は嬉しくて、自分が出てて他のメンバーが出ていない時は頑張らないといけないなと思ったし、今13年目になると、「一緒にやってきて良かった、いてくれて良かったな」と思います。一人だとしんどいですよね、同期が4人も残ってくれているのは嬉しいし、パワーになってるのは間違いないです。
 そのメンバーにずっと日本代表の顔であるマイケルがいるっていうのはありがたいです、あれは偉人ですからね。

――リーチ選手は4回目のワールドカップにして、一番の好調ではないかと言われていますが、森選手から見ていてその要因はどこにある?リーチ選手の調子はどうですか?

 マジでシロートみたいなコメントかもしれないですけど、「アイツが調子わるいことなんてあったっけ?」って。確かに今は120点のパフォーマンスかもしれないけれど、マイケルは常に90点、100点とかにいる人だから、怪我は別として、マイケルが調子悪いことなんてあったっけ?という感じですね。

――リーチ選手の一番の魅力、今回の大会で期待していることはなんですか?

 ラグビーやってなくてもいいやつ、という部分じゃないですかね。ラグビー無しにしても、こっちのこと気にかけてくれる。人間として幸せになってほしい、喜んでいるところを見たい、ワールドカップで良いプレーするところもみたいけど、このワールドカップ楽しかった、と言って帰って来てほしい!たぶん、あいつは優勝しないとそうはいって帰ってこないでしょうけど。

――もしもアルゼンチン戦の前に、リーチ選手に一言かけるとしたら

 ないですよ(笑)。
 マイケルがやることはわかってるから、準備万端なのはわかってる。やれることを全部やってきた人なので、今更かける言葉はないです。マイケルがここまで準備してきたものを出すところを、一ファンとして見させていただきます!

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リーチマイケル選手のプロフィール

1988年10月7日生まれ。ニュージーランド出身。ポジジョンはNo.8(ナンバーエイト)、身長188cm、体重115kg。5歳からラグビーを始め、2004年に札幌山の手高校に留学。東海大学へ進学し、在学中の2008年に日本代表入り。2011年に東芝ブレイブルーパスに入団し、初シーズンにトップリーグのベストフィフティーンに選ばれ、新人賞を受賞。それ以来、計6回のベストフィフティーンを受賞。2013年にはチームの主将を務める。2014年に日本代表のキャプテンに任命され、2015年のワールドカップでは南アフリカ戦での勝利に貢献した。2015年から3年間はスーパーラグビーのチーフス(NZ)、2018年はサンウルブズ(日本)でもプレーをした。2018年10月に再び日本代表主将に任命され、2019年のW杯に出場し、日本・アジアラグビー史上初のベスト8進出を成し遂げる。2022年3月にはトップリーグ/リーグワン通算100試合を達成する東芝ブレイブルーパス東京に欠かせない存在。

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著者プロフィール

東芝ブレイブルーパス東京はジャパンラグビーリーグワン(Division1)に所属するラグビークラブです。日本代表のリーチマイケル選手や德永祥尭選手が在籍し日本ラグビーの強化に直接つなげることと同時に、東京都、府中市、調布市、三鷹市をホストエリアとして活動し、地域と共に歩み社会へ貢献し、日本ラグビーの更なる発展、価値向上に寄与して参ります。

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