【仙台89ERS】2023-24シーズンの鍵を握るかもしれない3つのラインナップ考

note
チーム・協会
【これはnoteに投稿されたこまさんによる記事です。】
いよいよシーズン開幕です。
やった~!(笑)
9月にあったいくつかのゲームも、ぶっちゃけ興奮しっぱなしでした。
そして、すでにチームとしての完成度が上がっていて、ここから伸びてくると思うともう楽しみで仕方ありません。

今回はオンコートのバリエーションから、今シーズンの考え方を探って行こうと思います。
あくまでも自分のなかで感じていることなので、別の考え方があっても全然いいと思っていますし、そもそも素人なので、「こんなこと考えているひといるんだ」の読み物程度でお願いしますね。

※はじめに
こちらの記事は、仙台89ERS(以下ナイナーズ)をある程度ご存じの方向けで注釈のレベルもそちらに合わせていますので、一定の説明不足はご了承ください。

1.超絶ファストブレイクスタイル

奇をてらっているように見えて実は、これが今シーズンを象徴するラインナップかもですね。
東北カップ決勝(秋田戦)の2Q序盤でちらっと見せた5名です。

#15 渡辺翔太選手
#13 阿部諒選手
#21 渡部琉選手
#9 ヤンジェミン選手
#25 ラショーン・トーマス選手


この5人で出てきたとき、一瞬「???」ってなってしまいました。

でも今シーズンのねらいを考えたら、結構納得のラインナップかなあと。
阿部選手&トーマス選手はスティールのイメージが強いので、この二人がターンオーバーを誘発しつつ、このラインナップなら誰が走ってもファストブレイクつくれそうな感じですね。
自分で行くか、スピード系な渡辺選手ほかチームメイトに託すか。
そして、早い展開からスリーポイントラインにセットした渡部選手とヤン選手がシュート、って感じですかね。
その展開は東北カップでも結構みられたので、ある意味その動きに特化したラインナップでしょう。
アタッカーとシューターをバランスよく敷きつつ、誰がどの役を担っても問題ない感じ。

2Q出だしの採用ということはおそらく、一気に流れをつけたかった意図でしょう。
東北カップでは渡辺選手が2ファールになってベンチに下がってラインナップが変わってしまったので、上記の展開は作れませんでしたが、またこのラインナップやると思うので、個人的に楽しみにしてます。

2.停滞を打開したい5アウトスタイル

今シーズンは打開策の引き出しが多いんじゃないかという印象を持っていますが、なかでもチョイスしてみたのは5アウトスタイル。
天皇杯2次ラウンド1回戦(奈良戦)の3Qで見せたラインナップです。

#15 渡辺翔太選手
#6 岡田泰希選手
#13 阿部諒選手
#9 ヤンジェミン選手
#45 ネイサン・ブース選手


めちゃくちゃ極端でおもしろすぎる…(笑)

昨シーズンの最終戦(群馬戦)では、このメンバーではないものの、5アウト気味のオフェンスが機能していた印象でした。
渡辺選手&岡田選手の組み合わせでぐっとアンダーサイズ感が出ますが、それよりも3Pのアテンプトと、阿部選手以降の3名のリバウンドで何度もキックアウトからのオープンを畳みかけていくスタイルなんでしょう。

3.締めのクロージングスタイル

最後は誰が締めるのか?

継続路線ではあるものの、やはりロスターは変化しているので、今シーズンの考え方が現れてくるのかなという印象です。
ここまでの数試合では点差が離れていたり接戦だったり、また若手が多いチームということもあっていろいろ試している感じでシチュエーションが様々あって、実際の試合を観たうえで正直「これ」というのは持っておらず、あくまでも個人的な妄想で行きます。

#14 青木保憲選手
#6 岡田泰希選手
#13 阿部諒選手
#45 ネイサン・ブース選手
#52 ヴォーディミル・ゲルン選手


澤邉選手がコンディション順調ではなさそうな感じなのか、あまり出場時間が多くなかったのもあって、入れるか入れないか判断難しかったところはご了承くださいませ。

最初はツーガードを小林選手にしようと思ったのですが、ここは期待を込めて岡田選手で。
ソルジャー(片岡選手)も堅いですよね…、悩みました。
阿部選手はいくつかの試合の終盤でボールキャリーするシーンが多くみられたので、今後は彼もサブハンドラーの選択肢に入ってくるとすると、3番にヤン選手が入ってインサイドに厚みを持たせてもいいのかなあ。

天皇杯2次ラウンド2回戦(三河戦)では、岡田選手と阿部選手のハンドリングを試していたので、このあたりが仕上がってくると結構ガード陣の引き出しが増えておもしろくなりそう。
また、新シーズンになってもツーガードは継続みたいなので、ガード陣がオフェンス面でどこまで多様性を持たせられるかは鍵になってきそうな感じです。



ちなみにここまで、すべてのラインナップに阿部選手が入っているのですが、これは私が最推しというフィルタリングは無視して(一応)チームとして彼を入れているだけなのであしからず…(汗)
(って言っても信じてもらえないだろうな…笑)

まあでも、彼が一番ナイナーズのなかで謎な選手だったと思うのですが、ゴリゴリインサイドプレー以外はかなりマルチに出来るプレイヤーなんだと認識した裏返しでもあるかなあと。
ちらっと数試合観てきた印象だと、フォワードであるヤン選手と渡部選手が絶対的に得点力を期待されているとはいえ、(三河戦でもみられたような)トーマス選手が不在の時に誰が打開するんだとなるとやはり、阿部選手の流れを変化させるプレーは必要なんじゃないかと思っています。
ここらへんは私の妄想ではなく笑、本人がインタビューで「クロージングの部分や、勝負したい場面で貢献できる選手として頑張りたい」話しているので、あながち的外れでもないかと思っていますね。

結論、ただ期待しかないってやつで

東北カップ、圧巻の試合でした。

残留メンバーのなかに新加入も融合していて、チームプレーとしての「合わせ」はこれからかもですが、
今シーズンやりたいバスケ(速い展開からのオフェンス)の基礎練習はしっかり積んできている印象を受けました。

昨シーズン、ゼビオアリーナ仙台での試合前に流れていた、セオさん(藤田HC)の言葉。

「このチームは全員でファイトすれば、必ずいいチームになるから」

そんな22-23シーズンは、残留こそしたものの、勝率3割と、ほんとうに苦しいシーズンだったように思います。
それでもシーズン終了後、セオさんは「一番苦しいシーズンだったけど、一番いいチームだった」と語っていました。
チームの波はあったものの、千葉の連勝記録を止めたり、琉球との連戦で苦しめたりと、3月ごろのチームの雰囲気は素晴らしいものがありました。
去る者も少なくなかったですが、主力は残留し、要所の補強で3名を迎い入れ、12名ロスターで23-24シーズンが始動しました。

そうして迎えた東北カップ。
もうすでに「いいチーム」が積みあがっているように気がします。
今までの積み上げのなかで、ほんとうに素晴らしいシーズンの幕開けになりそうな、そんな気がしました。

シンプルに、おもしろかったですね。

なんだか個人的には、あべりょ(阿部諒選手)がドライブで駆け上がっていったとき、何かがはじまる予感がしました。
最推しだからというフィルタリングは置いておいて笑、彼も新しい景色を見に移籍してきただろうし、そしてまたファンにも新しい景色を見せてくれるような、そんなプレーだったなあと振り返って思います。

今シーズンの開幕戦では、どんなオープニング映像が流れるのか、楽しみです。
上手くいかないときもあるかもですが、最後には絶対いいシーズンになります。
絶対に。

だからこのチーム、今から追っかけるのおすすめですよ、ほんとに。
やったろうよ!
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