セレッソ大阪【J1リーグ第22節 C大阪vs.FC東京】好機量産も決定力を欠き、0-1の敗戦。目標のトップ3へ、痛い1敗を喫する

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【CEREZO OSAKA】

PK戦の末に敗れた天皇杯ラウンド16・湘南ベルマーレ戦から中3日。FC東京をホームに迎え、リーグ再開初戦の明治安田生命J1リーグ第22節に臨んだセレッソ大阪は、天皇杯から先発を4人変更。毎熊晟矢、進藤亮佑、香川真司が戻り、2トップの一角には、この試合がJ1デビューとなった渡邉りょうが入った。選手入場の際は、7月28日に手術を行った清武弘嗣の13番のユニフォームを全員が着用。リハビリ中の主将にエールを送った。開始6分、舩木の蹴ったCKに進藤亮佑が頭で合わせ、ファーストシュートを放ったセレッソだが、8分に失点。相手のロングボールに対し、体を張って収めてきたディエゴ オリヴェイラへの対応で後手を踏むと、こぼれ球を松木玖生に拾われ、左足で決められた。ややあっさりと先制を許す形になったセレッソは、ここから反撃に出る。15分、ジョルディ クルークスと毎熊のコンビで右サイドを崩すと、19分には舩木のパスを受けた上門知樹がペナルティーエリアの外から右足を一閃。鋭いミドルシュートを放ったが、惜しくも枠を外れた。21分、FC東京の大黒柱、オリヴェイラが負傷交代すると、ここからセレッソが攻勢を強める。28分、背後を取った上門がGKと1対1になると、GKもかわして前方へパスも、渡邉には一歩届かず。39分には、上門を起点に左サイドを崩し、最後は舩木のクロスに香川が合わせたが、シュートはヒットせず。こぼれ球に反応した渡邉のシュートもGKに止められた。失点後は再三、相手ゴール前に進入したセレッソだが、フィニッシュで仕留めることができず、前半は1点ビハインドで折り返した。

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後半もセレッソの勢いは止まらない。50分、左サイドを突破した上門からカピシャーバにパスが渡り、カピシャーバが強烈なシュートを放つと、53分には舩木のパスを逆サイドで受けたクルークスが得意の形からシュートも、わずかにクロスバーを越えた。怒とうの攻めを見せるセレッソは、55分にも決定機。分厚い攻撃の中から、最後はカピシャーバのクロスに逆サイドから毎熊が合わせたが、ヘディングはGKの好守に防がれた。尚も攻めるセレッソは、60分にも決定機。上門のパスから相手DFの背後を取った渡邉がGKと1対1に。出てきたGKに対し、うまく浮かせたシュートを放ったが、わずかに枠を外れた。直後、FC東京の渡邊凌磨にクロスバー直撃のシュートを浴びたセレッソだが、相手のカウンターにも対応できており、試合の流れはつかみ続ける。67分、渡邉とクルークスに代わり、北野颯太と柴山昌也がピッチに入る。J1デビュー戦となった柴山は得意のドリブルで果敢に仕掛けるシーンも作ったが、DFに防がれた。試合終盤は5バックで守りを固めてきたFC東京に対し、セレッソの反撃もややトーンダウン。後半アディショナルタイム、舩木のパスを受けた上門から北野で好機も作ったが、北野のシュートはGK正面に。試合はこのままタイムアップ。前後半を通じて好機を作り続けたセレッソだが、決定力を欠き、上位を目指す上で痛い敗戦を喫した。

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試合後は、「全体的にはたくさんのチャンスも作れた。このサッカーを続けながら、クオリティーを上げていく、強いチームにしていく、勝ち切れるチームにしていく。そのために、攻守のチームのクオリティーを上げていく作業、個々の攻撃力を上げていく作業。その両輪をしっかりやっていきたい」と話した小菊昭雄監督。「自分も含めて点を取って勝たないといけない試合だった」と反省を口にした香川も、「頭を切り替えて、次、必ず勝てるように準備したい」と顔を上げた。次節のアウェイ・柏レイソル戦こそ、好機を得点につなげ、勝点3を手にしたい。
(文=小田尚史)
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