秋田ノーザンハピネッツブースターの筆者が、今シーズン注目している「推し」の一人が、アジア特別枠のパワーフォワード、王偉嘉（ワン・ウェイジャ）選手。３季目となる今シーズンは、プレイに一層力強さが増している。同じポジションのカンター選手がけがで離脱した期間はゴール下を支え、存在感をアピール。アウェー試合の動画配信では実況に「秋田の壁」と紹介されていたが、まさにそのフレーズに相応しい躍動を見せている。

さらに、今月13日、14日に水戸で開催されるBリーグオールスターゲームのイベント「ASIA RISING STAR GAME」にも2年連続での出場が決まっている。筆者も現地で観戦する予定だが、一部声出し解禁となるオールスターゲームで、王選手が大歓声に包まれながらコートに立つ姿を想像すると今からワクワクが止まらず、夜も8時間しか眠れない。

そんなワン君こと王選手に対し、今回幸運にも3つの質問に答えてもらう機会を得た。本来ならば対面で聞きたいところではあるが、見つめあうと素直におしゃべりできないシャイな筆者のために、広報Ｕ氏が代わりに尋ねてきてくれたのだ。ブースター代表として何を聞くべきか非常に悩んだが、秋田魁新報でもおそらく聞かない、そしてブースターが聞きたいであろう3つの質問をセレクトした。是非、ワン君ファンは読んでほしい。

アジア特別枠選手で構成する「ASIA ALL STARS」チームと、日本代表などで活躍する若手ら「RISING STARS」チームが対戦する「ASIA RISING STAR GAME」。王選手は、レバンガ北海道のドワイト・ラモス選手や三遠ネオフェニックスのサーディ・ラベナ選手ら、アジアを代表する選手たちとともにプレーする。チームメイトの顔ぶれを見て気になったのは中国出身の王選手がコミュニケーションを取れる選手がいるのか、ということだ。もしや水戸で仲間に溶け込めずボッチになってしまうのでは…！？

しかしその心配は杞憂のようだ。王選手からは「宇都宮のヤン・ジェミン選手と話したい。何を食べているか聞きたい。日本語も中国語も通じないけど、スマホの会話アプリを駆使して話したい」という回答が返ってきて拍子抜けした筆者であった。なぜ食べているものを知りたいのか、正直意図はわかりかねるが、マイペースなワン君らしい答えだ。ヤン・ジェミン選手、とりあえず宜しくお願いします。

２問目は自身のグッズに関する質問だ。ファンクラブ限定コンテンツ「ちゃんねる82」での募集案などから生み出された王選手のキャッチコピーは「やればでぎる」。あえて「ぎ」とし秋田弁らしさを醸し出しているのが特徴だ。このキャッチコピーについて王選手はどう思っているのか。

王選手　「かわいいな、うれしいなと思いました。「やればできる」ではなく「やればでぎる」なのは、自分の発音が悪いからかと思ってたのですが、秋田弁っぽさを出していると今知って安心しました。」

もうこのコメントそのものが可愛い！「き」が「ぎ」だったことでそんな風に悩んでいたとは…！

ラストは、新しく入れた「前歯」に関して聞いてみた。長らく前歯が欠けていたワン君。インタビューなどで時折見せていた口元も愛嬌があって可愛かったが、歯が揃ったことですっかりイケメンへと変わってしまった。

歯を入れて、調子はどうでしょうか？なんか変わりましたか？

王選手「歯を入れてから日本語がうまくなった気がします。どうしても歯がないと空気が抜けてしまうので...。力も入りやすいので、もちろんバスケのパフォーマンス向上にもつながっています。」

日本語の発音だけでなくプレーのパフォーマンスも向上していたとは…！年末のシーホース三河戦で配られたゲームデープログラムでは、自身のチャームポイントについて「わかりません」と答えていたワン君。歯ですよ、歯！そのスマイルがチャームポイントですと、筆者は100万回伝えたい。

以上、ピンクモジャが王選手に聞いた「3つのユル質問」、いかがでしたでしょうか。本当にユルすぎて、読みながら脱力している方がいたらすみません。王選手はこれからも「秋田の壁」として成長を見せてくれるはず。まずは、2023年初のホームでの戦いとなる千葉ジェッツ戦で、王選手の勇姿に期待！