【ラグビー/NTTリーグワン】50キャップ目で迎える、実家近くでの古巣戦。 中島イシレリ、いざ今季初先発へ<コベルコ神戸スティーラーズ>

【(C)JRLO】

花園近鉄ライナーズとの“関西ダービー”を制し、今季初勝利を飾った前節のコベルコ神戸スティーラーズ。1月8日、柏の葉公園総合競技場に乗り込んでNECグリーンロケッツ東葛と対戦する今節は、リーグ戦にはずみをつけるためにも連勝を遂げたい一戦となる。

「毎回が大事な試合。花園近鉄ライナーズに勝った良い流れをもっていきたい。勝ち続けていきたい」

勝利への欲求をストレートに語ったのは、コベルコ神戸スティーラーズの中島イシレリ。ラグビーファンに限らず、広く存在を知られる国内屈指のラガーマンだろう。熱狂を生んだ日本開催の2019年のラグビーワールドカップ。オン・ザ・フィールドで強敵相手に身を粉にして戦い、オフ・ザ・フィールドでは明るいキャラクターでお茶の間に笑顔を呼んだ。その姿は多くの人の記憶に鮮明だ。

中島の開幕2試合はいずれも後半からの途中出場だったが、今節で今季初となる先発メンバーに名前を連ねた。「いつもどおり、僕らしいプレーをする。チームのために」と落ち着いた様子で語る中島は、出場すればリーグ戦通算50キャップに到達する。それを尋ねられ、発した言葉には、キャプテンの橋本皓、もう一人のバイスキャプテン・李承信とリーダーズを構成する自らに課した強い使命感があった。

「バイスキャプテンとしてチームを引っ張りたい」

その50キャップという節目で対戦するNECグリーンロケッツ東葛は、流通経済大学を卒業したあとに加入した大切な古巣チーム。在籍した2012年からの3年は長くけがに苦しめられ、思うような出場は叶わなかったが、「すごく良い流れだな、と思います」と節目での対戦に深い縁を感じ取る。今節はビジターゲームだが、決して、ただのビジターではない。

「柏の葉公園総合競技場の近くに実家があるんです。奥さんの家族、友達、大学のOBも来てくれる。みんなが来てくれるのですごくうれしいですね」

多くの人やシチュエーションに導かれるように50キャップ目のフィールドに立つ33歳の元気印。新たな年を迎えた中で貫禄たっぷりのヒゲを金色に一新し、「暇だったから…」ととぼけつつも「新しい中島を!」と気合は十分。コベルコ神戸スティーラーズの2023年初戦を最前線から力強く引っ張っていく。

(小野慶太)
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著者プロフィール

ジャパンラグビー リーグワンは、「あなたの街から、世界最高をつくろう」をビジョンに掲げ、前身であるジャパンラグビー トップリーグを受け継ぐ形で、2022年1月に開幕した日本国内最高峰のラグビー大会です。ラグビーワールドカップ2023を控え、セカンドシーズンとなるリーグワン全23チームの熱戦をご期待ください。

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