“種目決め”に“チーム編成”、そして各種目の“ルール設定”。選手たちの“激論”企画会議から始まった「アントラーズ大運動会」は2022年秋だから実現する一大イベントに。

鹿島アントラーズ
チーム・協会

【©KASHIMA ANTLERS】

鹿島アントラーズは10月31日(月)まで、「2022アントラーズの未来をみんなで」をテーマに、ホームタウンである潮来市とともにふるさと納税型クラウドファンディングを行っている。トップチームの環境改善を目的に実施し、本プロジェクトを企画した鹿島アントラーズC.R.O(クラブ・リレーションズ・オフィサー)の中田浩二や選手たちは、11月20日(日)に返礼イベントとして開催される「アントラーズ大運動会」に向けて、感謝の思いを込めながら準備に取り組んでいる。

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企画会議では安西・三竿・土居・鈴木が激論

 読書の秋、食欲の秋、そして“スポーツの秋”が到来した。2022年の秋は、鹿島アントラーズの選手たちとの“運動会”が開催される。その名も、「アントラーズ大運動会」だ。

 イベントは、9月1日から募集が始まったクラウドファンディングプロジェクトのリターン(返礼品)として企画。コロナ禍で減少したファン・サポーターとの新たな交流機会を設けようと、支援者参加型の運動会実施が決まった。今年8月、企画を進めるにあたり、安西幸輝、三竿健斗、土居聖真、鈴木優磨(背番号順)の4選手と、中田浩二C.R.Oが鹿島アントラーズクラブハウスの一室に集い“企画会議”を行った。そこで話し合われたのは、運動会の“種目決め”と“チーム編成”だ。

 まず、運動会の“種目決め”。鈴木が望んだボクシングと相撲は却下されたものの、「たくさんの参加者が楽しめて、なおかつ選手と交流できる種目」(中田C.R.O)という観点から玉入れ、借り物競走、大縄跳び、大玉送り、障害物競走、綱引きの6種目が選ばれた。

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 そして、種目決定のあとはチーム選考。白組の土居・鈴木、紅組の安西・三竿がそれぞれチームメートを指名していく“ドラフト方式”でメンバーを決めた。ブエノ、山田大樹といったパワー自慢の選手を上位指名した土居・鈴木の白組に対し、安西・三竿の紅組は“ムードメーカー”広瀬陸斗の交友関係でつくる“広瀬組”を中心にメンバー構成。紅白両チームとも特色のあるチーム編成となっている。

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 こうして、アントラーズ大運動会の全容が徐々に形作られていった。大玉送りではカシマスタジアムの芝生に配慮し、“頭上で大玉を送る”など、各種目のルールも設定。11月20日の開催に向け、現在、中田C.R.Oを中心に細部に至るまで企画を詰めている。

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アントラーズの選手たちも「大運動会」開催を心待ちに

 このアントラーズ大運動会への参加権は、10月31日まで実施されているふるさと納税型クラウドファンディングプロジェクト「2022 アントラーズの未来をみんなで」のリターンとなる。クラウドファンディングの実施目的となるトップチームのトレーニング設備改良に向けた資金の寄付者に対し、選手たちによる返礼イベントとしてアントラーズ大運動会が行われる。

 例年は12月までリーグ戦などが行われているが、今年は11月からFIFAワールドカップ カタール大会が開催されることもあり、11月5日(土)に最終節を迎える(鹿島アントラーズはカシマスタジアムでガンバ大阪と対戦)。そのため、リーグ閉幕後の11月20日に、鹿島アントラーズの選手たちとも交流できるアントラーズ大運動会の開催がカシマスタジアムで実現する。

 運動会といえば、日本人ならば誰しもが幼少期の思い出として記憶に深く刻まれる秋の一大イベントだろう。中田C.R.Oが「選手たちからも“どんな感じになるだろう?”“面白そう!”という声が多かった。彼らも前向きにとらえている感触がある」と明かすように、日々、フットボールと向き合う選手たちもアントラーズ大運動会が行われる11月20日を心待ちにしている。それは韓国籍のクォンスンテ、キムミンテも同様だ。中田C.R.O自ら座談会を企画して、韓国人選手の視点で運動会の思い出や当日に向けた思いを語り合った。

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 アントラーズ大運動会開催まで1カ月を切った。プロジェクトの中心となって「2022 アントラーズの未来をみんなで」を推し進める中田C.R.Oは、一般の参加者へ向けての思いを語る。

「鹿島アントラーズのクラウドファンディングプロジェクトに多くのご支援をいただき、ありがとうございます。普段、あまり運動をしない人はケガをしないように……。よく言う、“運動会で張り切りすぎてケガをするお父さん”パターンにならないように(苦笑)。しっかり準備をしてアントラーズ大運動会を満喫してもらえればと思います」

 秋空の下、カシマスタジアムのピッチには笑顔があふれ、参加者一人ひとりの歓声が響き渡る――。そんな光景の広がりを実現できるように、鹿島アントラーズの選手、クラブスタッフ、そして中田C.R.Oはのアントラーズ大運動会に向けて、準備を進めていく。
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著者プロフィール

1991年10月、地元5自治体43企業の出資を経て、茨城県鹿島町(現鹿嶋市)に鹿島アントラーズFCが誕生。鹿角を意味する「アントラーズ」というクラブ名は、地域を代表する鹿島神宮の神鹿にちなみ、茨城県の“いばら”をイメージしている。本拠地は茨城県立カシマサッカースタジアム。2000年に国内主要タイトル3冠、2007~2009年にJ1リーグ史上初の3連覇、2018年にAFCアジアチャンピオンズリーグ初優勝を果たすなど、これまでにJリーグクラブ最多となる主要タイトル20冠を獲得している。

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