ブラジル代表とも対戦する韓国代表は29人中22人がKリーガー。彼らの特徴と強みは?

Kリーグ公式
チーム・協会

【写真=韓国プロサッカー連盟】

パウロ・ベント監督率いるサッカー韓国代表は、6月の国際Aマッチ期間中に計4度の強化試合を行う。6月2日にブラジル代表、6日にチリ代表、10日にパラグアイ代表、そして14日にエジプト代表と対戦する。

この4試合はカタールW杯本大会を控えた現時点での貴重な強化試合となるが、チームの主軸となるのはKリーガーだ。そこで、今回の韓国代表メンバーに含まれたKリーグ所属選手の特長と強みを紹介しよう。

29人中22人がKリーガー。最多招集チームは?

6月の国際Aマッチを戦う韓国代表には計29人の選手が招集された。そのうち、Kリーグ所属選手は計22人だ。

最も多く代表選手を輩出したチームは全北現代(チョンブク・ヒョンデ)モータース。全北現代からはキム・ムンファン、キム・ジンギュ、キム・ジンス、ペク・スンホ、ソン・ミンギュ、ソン・ボムグン、イ・ヨンの計7人が選ばれた。FW以外のポジションすべてに全北現代の選手が名を連ねている。

次点は蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)と金泉尚武(キムチョン・サンム)で各4人。蔚山現代からはキム・ヨングォン、キム・テファン、オム・ウォンサン、チョ・ヒョヌ、金泉尚武からはコ・スンボム、クォン・チャンフン、チョ・ギュソン、チョン・スンヒョンが選ばれた。

左からキム・ムンファン、キム・ジンギュ、キム・ジンス、ペク・スンホ、ソン・ミンギュ、イ・ヨン、ソン・ボムグン 【写真=韓国プロサッカー連盟】

A代表初招集のKリーガー2人はどんな選手?

今回の韓国代表では、江原(カンウォン)FCのキム・ドンヒョン、大田(テジョン)ハナシチズンのチョ・ユミンの2人が初めて招集された。

キム・ドンヒョンは浦項(ポハン)スティーラーズのユース出身で、光州(クァンジュ)FC、城南(ソンナム)FCを経て、2021年から江原FCでプレーしている。

1997年生まれのキム・ドンヒョンは今シーズン、チーム史上最年少で江原FCのキャプテンに就任。今季Kリーグ1では開幕戦から直近の第15節まで全試合にフル出場し、チームの中核として活躍している。守備的MFを主戦場俊、中盤で攻守をつなぐ役割を担う。 正確なロングパスと豊富な運動量が最大の長所だ。

チョ・ユミンは2018年ジャカルタ・アジア大会でU-23韓国代表が金メダルを獲得した当時のメンバー。A代表に抜擢されたのは今回が初めてだ。

チョ・ユミンは今季開幕前、水原(スウォン)FCから大田へと移籍し、新加入ながら大田のキャプテンに選ばれた。今季はKリーグ2で14試合に出場し、大田の守備を率いている。

チョ・ユミンは今回の韓国代表Kリーガーで唯一、2部でプレーしている選手だ。ベント監督はチョ・ユミンの招集理由として、守備での積極性とビルドアップでのスムーズな展開能力を挙げていた。

キム・ドンヒョン(左)、チョ・ユミン(右) 【写真=韓国プロサッカー連盟】

競技データに見る活躍中のKリーガー

Kリーグの各種競技データを見ると、FCソウルのナ・サンホ、蔚山現代のキム・ヨングォン、江原FCのキム・ドンヒョンが目立つ。

ナ・サンホはアタッキングサードでのパス成功数がKリーグ1で2番目に多い計230回を記録しており、うち21回がシュートに直結した「キーパス」だった。ドリブル突破の成功数は13回で4位、枠内シュートは11回で9位など、攻撃と関連したデータで上位に位置している。

キム・ヨングォンはKリーグ1で4番目に多い計996回のパスを成功させた。このうち前線へのパスは456回(2位)、中盤でのパス成功数654回(3位)、ミドルパス成功数474回(4位)、ロングパス成功数97回(4位)など、地域や距離に関係なく、DFラインから攻撃の基点となる役割を忠実に果たしている。また、キム・ヨングォンはインターセプトの回数でも全体6位の74回と上位に名を連ねている。

キム・ドンヒョンはパスカット41回(4位)、ブロック50回(4位)、ボール獲得98回(6位)、中盤でのインターセプト38回(7位)など、ハードワークで中盤から江原FCの守備を支えている。

このほか、Kリーグ2から唯一招集されたチョ・ユミンは、空中戦での競り合いの成功数95回で全体6位、インターセプト87回で全体5位を記録。守備以外にも、5ゴールを記録するなど攻撃面での活躍も目立つ。5ゴールのうち4ゴールがセットプレーからのヘディングゴールだ。

左からナ・サンホ、キム・ヨングォン、キム・ドンヒョン 【写真=韓国プロサッカー連盟】

Kリーグのユース出身は計17人。最多輩出ユースは…

今回の韓国代表に招集された29人のうち、Kリーグのユースシステムを経た選手は計17人。

そのなかで、城南(ソンナム)FC U-18ユースの豊生(プンセン)高校が最多となる3人の選手を輩出した。キム・ドンジュン(済州ユナイテッド)、ホン・チョル(大邱FC)、ファン・ウィジョ(ボルドー)が出身選手だ。

次点では蔚山現代U-18ユースの現代高校、光州(クァンジュ)FC U-18ユースの錦湖(クムホ)高校が各2人を輩出。蔚山現代U-18ユースはチョン・スンヒョンとキム・スンギュ(柏レイソル)、光州FC U-18ユースがナ・サンホとオム・ウォンサンを輩出した。

左からホン・チョル、キム・ドンジュン、チョン・スンヒョン、ナ・サンホ、オム・ウォンサン 【写真=韓国プロサッカー連盟】

【翻訳・編集=ピッチコミュニケーションズ】
  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

アジア初のプロサッカーリーグとして1983年に創設。現在はKリーグ1(1部リーグ/12クラブ)、Kリーグ2(2部リーグ/13クラブ)で構成。 最新ニュースはもちろん、ACL出場クラブや日本人選手たちの活躍なども紹介していきます。

新着記事

編集部ピックアップ

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着コラム

コラム一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント