10月24日（日）「2021 AUTOBACS SUPER GT Round6 AUTOPOLIS GT 300km RACE」の決勝レースが行われた。GT500クラスで荒れたレース展開となった約2年ぶりのオートポリスラウンドを制したのはNo8 ARTA NSX-GTだった。

※文中での登場が2回目以降のマシンについてはカーNo表記となっています。

スタート時のコースコンディションは気温16度、路面温度19度であった。スタート時には大きな混乱は見られなかったものの、オープニングラップにトップに立ったのは2番手スタートの山下健太選手がドライブするNo14 ENEOS X PRIME GR Supra。エンジン交換によるペナルティを気にしてか、早くも後続を引き離しにかかる。

6周目にさしかかるタイミングでGT500クラスのトップ集団がGT300クラスのトラフィックに引っかかり始める。

7周目にさしかかるタイミングでNo14がエンジン交換による5秒ピットストップを消化。

8周目にさしかかるタイミングでNo37 KeePer TOM'S GR Supraがエンジン交換による5秒ピットストップを消化。

レースに大きく動きがあったのは10周目、No22 アールキューズ AMG GT3が第2ヘアピンで激しくクラッシュ。これによりFCYが導入され、後にSCが導入された。なお、No38 ZENT CERUMO GR Supraはエンジン交換による5秒ピットストップをSC前に消化。

17周目SCが解除。

18周目トップを走行していたポールポジションスタートのNo16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GTの右リアタイヤが脱落。戦線離脱してしまう。

19周目、5コーナーでGT300クラスのNo48 植毛ケーズフロンティア GT-RとNo35 arto RC F GT3がクラッシュ。これによりNo48は大きくダメージを受け、車両回収とコース整理のためSCが導入される。

24周目SCが解除。

SC解除直後、中団以下のマシンが続々とピットイン。各マシン規定ギリギリの周回数でドライバー交代とタイヤ交換を実施。早い段階でピットインをしたのはNo39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra、No1 STANLEY NSX-GT、No24 リアライズコーポレーション ADVAN GT-R、No19 WedsSport ADVAN GR Supra、No36 au TOM'S GR Supra、No37などであった。

最初のスティントを最もロングにしたのはトップを走っていたNo64 Modulo NSX-GT。30周目でのピットインだった。トップでコースに戻るが、アウトラップのためNo8 ARTA NSX-GTにオーバーテイクを許してしまう。

各マシンピットイン後の状態で上位順位を整理すると以下の通りとなった。

トップ：No8
2位：No39
3位：No64
4位：No1
5位：No23
6位：No24

32周目No64がNo39をオーバーテイクし2番手へとポジションアップ。No64は勢いそのままに34周目にはトップを走行するNo8へと襲い掛かる。以降2台は激しいトップ争いを展開。No8がピックアップに悩まされる時もあったが、徐々にNo8が引き離す展開となった。

45周目の1コーナー、No23 MOTUL AUTECH GT-RがNo1をオーバーテイク、4番手へとポジションアップ。勢いそのままに3番手を走るNo39へと接近。そのまま激しいバトルを展開する。

No64のペースが上がらず、52周目に3番手を走るNo39に追いつかれてしまい、2番手争いが3台ワンパックとなった。最終的にNo1、No38も追いつき5台ワンパックとなる。53周目の第2ヘアピンでNo64が追いつかれた全車に抜かれ6番手まで順位を落とす。この混戦を上手く切り抜けたのがNo38で、3番手までポジションをアップさせる。勢いそのままに55周目の1コーナーでNo39をオーバーテイクし2位へ浮上。状況が落ち着いたところで2位以下の順位は以下の通りとなった。

2位：No38
3位：No39
4位：No23
5位：No1
6位：No64

残り8周となった第2ヘアピン、No23がNo39をオーバーテイクし3位へ浮上。

レース終盤5番手へ浮上したNo3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-Rは勢いそのままに4番手を走行するNo1に追いつく、残り3周の第2ヘアピンでNo1をオーバーテイク、ファイナルラップの1コーナーでNo39をオーバーテイクし4位へ浮上。

最終的にトップでゴールしたのはNo8、2位にNo38、3位にNo23、白熱した4位争いはNo3に軍配が上がった。