<男子ゴルフ / 東京2020>ジンバブエ代表のビンセント「頑張れば夢が叶うと伝えたい」

日本ゴルフツアー機構 (JGTO)
チーム・協会

【妻と2人で©JGTOimages】

■東京五輪
霞ヶ関カンツリー倶楽部(埼玉県)、男子7月29日ー8月1日・7447yd、女子8月4日ー7日・6648yd、パー71▼28日(前日情報)

男子ゴルフが29日に開幕する。メダルに挑む各国60人に、日本ツアーで活躍中の海外勢も名前を連ねる。

スコット・ビンセントは五輪ゴルフ史上初のジンバブエ代表として、霞ヶ関に立つ。

米国のバージニア工科大学を出ており、2010年と2012年の「世界アマ」と、2015年のプロ転向後は翌年の「ワールドカップ」で、代表経験がある。

アフリカやカナダ、アジアの各国ツアーを渡り歩いて、19年から日本を主軸に。レギュラーツアーの初優勝はまだないが、トップ10入り6回と、たびたびV争いに加わってきた。

「オリンピックの出場権を獲得できたのも、ジャパンゴルフツアーでプレーができたおかげ。とても感謝しています」と、ビンセントは話す。
それだけに「東京大会に出場できることを、とても光栄に思います。日本のゴルフコースの環境は素晴らしく、そこでメダルを争えることには特別な思いがある」と、いう。

今回、母国代表として出るのはビンセント一人にとどまった。
しかし、コースでは一人ではない。
最愛のケルシー夫人がキャディをつとめる。

【ケルシー夫人は健脚自慢!(昨年の渡航制限時)】

4年前の結婚当初から担いでくれてきた。
元サッカー少女のケルシーさんだけに、脚力が自慢でプロ仕様の重いキャディバッグもへっちゃら!

「2人で一瞬一瞬を楽しみたい。毎日2人のベストを尽くすことに集中したい」と、夢の舞台でも夫婦二人三脚で栄光を追う。

母国の声援は、遠く東京まで聞こえてくる。
「たくさんの人たちが故郷で私の幸運を祈り、応援してくれています。特に母国の若いアスリートたちに刺激を与えられることを嬉しく思っています」と、ビンセント。
「頑張って物事に取り組めば、夢を叶えることができるということを知ってもらいたい」。
証明してみせるためにも、夫婦で力を合わせてメダルを勝ち取りたい。

そのほか、日本ツアーで9年目のジュビック・パグンサンは、フィリピン代表として出場。
練習日には、母国の女子代表の笹生優花さんとラウンドを重ねていたそうだ。

【初優勝は史上初のセルフバッグVでした】

夢の舞台に伴う相棒は、アルテミオ・ムラカミさん。日系二世のフィリピン人で、5つ年下の友人は、かつて日本ツアーで戦っていた経験もあり、心強い味方。

また、一昨年の日本ツアー賞金ランキングで7位につけたジャズ・ジェーン・ワタナノンドはタイ代表として登場。やはり日本ツアーで戦うガン・チャルングンと共に、メダルを狙う。

【ガンちゃんはタイ代表©IGF】

間もなく開ける東京五輪では、日本ツアーと縁が深い海外勢もそれぞれの国旗を背負い、戦いに挑む。
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