生涯260試合目 村田理恵、ついにプロ初V

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【LPGA】

 2020-21シーズンJLPGAレジェンズツアー開幕戦『太陽生命 元気・長生きカップ2021』(賞金総額1,500万円、優勝賞金225万円)大会最終日が1日、千葉県千葉市・東急セブンハンドレッドクラブ 東コース(6,150ヤード/パー72)で行われ、村田理恵が通算6アンダーで逆転V。2打差の通算4アンダー、2位に白戸由香が入った。

 一方、満60歳以上のグランドシニアの部(5,705ヤード/パー72 賞金総額200万円、優勝賞金40万円)は、若浦みどりが通算5オーバーで優勝。また、76歳の岡田美智子がJLPGAツアー初のエージシュートを達成した。
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 プロ初勝利は、生涯出場260戦目。村田理恵は常に攻めの姿勢を忘れなかった。2日間トータルで11バーディー奪取。最多バーディー賞も獲得した。17、18番の連続バーディーフィニッシュも素晴らしかったが、ハイライトはパー5の13番。13メートルのバーディーをカップインさせたシーンである。「パット・イズ・マネーです。入ってしまった」と、その瞬間、驚きの表情を浮かべた。

 しかし、チャンスをつくるのはショットの精度。「ショットが安定していました。打つ時に体の向きや、頭がどう動いているか把握できる。悪くなっても原因がすぐにわかります。対処できるようになった」と話した。安定感も際立っていたといえるだろう。とはいえ、それも経験を何度も重ねたからだった。「昔は、やみくもに打っていただけかもしれない」。しみじみと振り返る。

 昨年は新型コロナウィルス感染拡大の影響で、自宅で4歳のお子さんと過ごす時間が増えた。一方で、トレーニングやラウンドなどゴルフに費やす時間が減少。ただし、一念発起し、昨年12月から試合出場へ向けて着々と準備を重ねている。「まだ、時間がそれほど経っていない。だから、次戦へつながれば―そんな気楽な気持ちで今回は出場しました。がむしゃらでなかったことも幸いしたかもしれませんね」と笑っている。

 それだけに、「頑張ってね、と子どもから激励を受けて家を出たけど、私がいないから毎晩泣いているみたい。優勝したといっても、まだ4歳だから、果たしてわかってもらえるかなぁ」。となれば、もっと、もっと勝利を重ね、しっかりと記憶に残さねばならない。「年は取っても、もっと魅せるプレーをしたい」と、太陽生命 元気・長生きカップの優勝が生涯のエールに変わった。(小川 慧)
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