大垣ミナモ(日本女子ソフトボールリーグ1部)の通訳として活躍する元ソフトボールプレイヤーの現役客室乗務員(CA)

チーム・協会

【通訳として、ふるさとチームを応援する日本航空客室乗務員】

溝江裕美子さん。現役の日本航空客室乗務員である。

日本航空株式会社のふるさと応援隊の一員として、出身地の岐阜県を本拠地とする大垣ミナモソフトボールクラブの通訳として活動を行っている。
現在も客室乗務員として国内外を飛び回っているためチームの通訳としての活動は、フライトのない時に限られる。

大垣ミナモは、日本女子ソフトボール1部リーグに在籍しているクラブチーム。現在、2名のアメリカ人選手が在籍している。
チームでは、担当していた通訳が育児のためチームへの帯同ができなくなったため、後任をさがしていた。

その時に、チーム関係者が日本航空株式会社が行うふるさと応援隊の活動を知り実現にこぎつけた。

活動の内容は、通訳業務だけでなくチームが行う小学校訪問や地元警察署のイベントにも参加する予定である。
ふるさと応援隊の一員としてチームが行う地域貢献活動にも積極的に取り組んでいく。

試合中に監督の指示を外国人選手に伝える溝江さん(4月11日大垣市北公園野球場) 【大垣ミナモ】

4月10日・11日に日本女子ソフトボールリーグが溝江さんの地元でもある岐阜県で開催された。

溝江さんも高校生時代にソフトボール部に在籍していた。
彼女は「高校生の時に夢中で頑張っていたソフトボールに、ふるさと応援隊として関われることに喜びを感じている。」と話す。

初日には、チームは昨年レギュラーシーズン1位のトヨタ自動車を接戦の末、勝利し大金星をあげた。
彼女も自然に歓喜の輪に加わっていた。

ただ、自身にソフトボール経験があるとは言え、監督やチームメイトの言葉を外国人選手に伝えることには難しさもある。
語学力に問題ないのは当然であるが、ソフトボールの専門用語を伝えなければならないからだ。

しかし、彼女は熱心にメモを取り、分からないことは日本人選手に積極的に質問するなどして悪戦苦闘しながらもチームに貢献している。

チームに合流して日が浅いが、すでに外国人選手からの信頼も厚い。

また、通訳業務のほかにリーグ期間中に客室乗務員としての存在を発揮した出来事があった。

会場に来ていた高齢の男性が、食べ物をのどに詰まらせ一時的に意識を失った。
ただちに、その場に駆け付け、周囲の人と協力しながら適切な救命措置を施した。
幸い、男性は意識を回復し、現場に到着した救急隊員に引き継いだ。



ベンチ内で外国人投手と日本人捕手のミーティングを通訳する溝江さん(4月10日大垣市北公園野球場) 【大垣ミナモ】

日本航空株式会社が行う「ふるさと応援隊」と大垣ミナモの連携は始まったばかりである。

大垣ミナモは、岐阜県や大垣市などの自治体と連携した事業にも数多く取り組んでいる。
この事業にも、今後は一緒に取り組んでいくことを予定している。

溝江さんの爽やかな笑顔が、日本航空の機内だけでなく、ふるさと岐阜の青空の下でも輝いていたのが印象的であった。
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著者プロフィール

チーム創立:2010年2月1日(12年目) 所在地:岐阜県大垣市小野4-35-10 理念:「地域に愛され、みんなも元気」 2012年に岐阜県で開催された国民体育大会を契機に創立されたクラブチーム。 岐阜県大垣市の企業11社が共同で運営するクラブチーム。JDリーグでは、唯一の存在である。地域の活性化に貢献できるチームとして活動中である。 強豪チームひしめく東地区に所属するが、全員総力で戦い大垣ミナモ旋風を巻き起こしたい。

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