【J1・広島】試合の見どころ J1リーグ第7節 vs.G大阪

サンフレッチェ広島
チーム・協会

【©2021 S.FC】

試合の見どころ

 仕切り直しの一戦だ。代表ウィークに入る前の公式戦7試合を3勝4分(リーグ戦は3勝3分)という上々の成績で終えたサンフレッチェだが、直近のゲームである3月27日のルヴァンカップでは横浜FMに0-5とまさかの大敗。もちろん、細かな部分も含めて修正すべき点はいくつかあるが、粘り強さやひた向きさなど、本来の“広島らしさ”がもっと必要だと選手に説いた城福浩監督は「広島はただでは終わらないというところを見せるぞ!」と奮起を施して今週の試合に向けて準備してきた。横浜FM戦は高い授業料だったが、敗戦を糧に今後の成長に繋げることが何よりも重要だ。
 2週間ぶりとなるリーグ再開初戦から何とも厄介な相手との戦いとなる。ホームに迎えるG大阪は新型コロナウイルスのクラスター発生により、2月27日の開幕戦以降、公式戦を消化していない。約1カ月ぶりとなる今回のゲームから再開とあって、「判断する材料が本当にない。直近の試合はだいぶ前になるし、今の状況も分からない」(城福監督)。戦術、システム、メンバーなど、まったく不透明の状況で広島は相手を迎え撃たなければならなくなった。
 とはいえ、誰が出てこようともJ屈指のタレントが揃っているクラブだ。守備陣にはGK東口順昭を筆頭に、三浦弦太や昌子源、藤春廣輝といった日本代表クラスが充実。中盤にも海外経験のある井手口陽介や若きボランチ・山本悠樹、倉田秋、矢島慎也らの実力者に加え、韓国代表のチュ・セジョンを獲得して層の厚みが増した。そして、前線はより破壊力抜群だ。宇佐美貴史、チアゴ・アウベスらの強力アタッカー陣もそうだが、元サンフレッチェ戦士の大型ストライカーであるパトリックとレアンドロ・ペレイラがいる。「個のレベルはみんな高いし、選手層も厚い。確固たる戦いがG大阪にはあると思う。また、立ち位置も変化を加えられるチーム。いろいろなことを想定しながら、我々に目を向けたい」(城福監督)。もちろん、相手のストロングは警戒して戦うが、広島は自分たちのスタイルを貫きながら勝利を狙う覚悟だ。
 また、このG大阪戦からサンフレッチェは中3日や中2日の戦いが続く“17連戦”へ突入する。未曽有の大型連戦に向けて指揮官は「経験がないからこそ、自分たちが培ってきたものを総動員するしかない。逆に言えば、このチームは全員が当事者になれている。全員が進歩に関われることをプラスに捉えたいと思うし、チームの一体感をもっともっと作っていけるような環境にあると捉えるようにしている」と強い覚悟を決めている。まさにチームの総合力が問われる時。その初戦となるG大阪戦から広島はチーム全員の力で勝利を奪いに行く。

城福浩監督試合前日コメント

---G大阪がどういうメンバーで臨んでくるか不透明だが?
「判断する材料が本当にない。直近の試合はだいぶ前になるし、今の状況も分からない。情報が入ってこないので、そこにエネルギーを使うよりも自分たちに目を向けたいと思う。もちろん、個のレベルはみんな高いし、選手層も厚い。確固たる戦いがG大阪にはあると思う。また、立ち位置も変化を加えられるチーム。いろいろなことを想定しながら、我々に目を向けたい」

---元広島のパトリック選手やレアンドロ・ペレイラ選手といったG大阪の外国籍選手について。
「自分の形を持っているし、各々が作ってきた実績もある。我々は彼らの強さを認識しながら戦わないといけない。チアゴ・アウベスの左足も含めると、人材は本当にいる。ただ、彼らにやりたいようにやらせない守備をやる自信はある」

---ここから17連戦となるが、これほどの大連戦の経験は?
「経験がないからこそ、自分たちが培ってきたものを総動員するしかない。逆に言えば、このチームは全員が当事者になれている。全員が進歩に関われることをプラスに捉えたいと思うし、チームの一体感をもっともっと作っていけるような環境にあると捉えるようにしている」

---ケガ人も戻ってきているが?
「リーグ開幕を終えて、その次のルヴァンカップを戦って以降、プロの選手だけで紅白戦ができたのは今日が初めて。あとは全部、ユース選手の力を借りてやってきた。今日、全員が我々の選手だけで紅白戦をやれたのは一つの手応え。ここからはみんなが良い状況になってくると思う」
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著者プロフィール

東洋工業(株)蹴球部として1938年に創部。1992年にサンフレッチェ広島と改称し、1993年の初年度からJリーグに参戦している。サンフレッチェの名称は、日本語の「三」とイタリア語の「フレッチェ=矢」を合わせたもの。広島にゆかりの深い戦国武将、毛利元就の故事に由来し、「三本の矢」を意味している。本拠地はエディオンスタジアム広島。2012年にJ1リーグを初制覇、2013年、2015年も優勝し、4年で3度のJ1リーグ制覇を果たした。2015年には、FIFAクラブワールドカップで3位になるなど、育成型クラブとして結果を残している。

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