クラブの変化が生んだ会員向け情報誌「VOICE」大幅リニューアルの裏側
【©︎MITO HOLLYHOCK】
クラブの「歴史」を知るスタッフが感じた変化
「VOICE」とは、2011年春に創刊し、年4回サポーターズクラブ向けに発行されてきた水戸ホーリーホックサポーターズクラブ季刊情報誌です。サポーターズクラブ創設以来、年1回または2回ほど会員に向けて会報誌が発送されていましたが、「より多くのコミュニケーションを図るために」(サポーターズクラブ担当木村孝)11年から発行を年4回に増やし、B3の中折に選手インタビューとクラブインフォメーションを掲載して届けるようになりました。
ただ、木村は「B3の中折では会報として内容が薄かった。情報量を増やしたかったし、ずっと変えたいと思っていた」といいます。しかし、「予算をつけることができず、クラブ内で了解を得ることができなかった」と結局、7年もの間、その体裁での発行が続きました。
迎えた2018年。クラブとして経営面が上向いてきたこともあり、B4の8ページへとグレードアップさせることが許されることとなったのです。インタビューだけでなく、企画ページや強化部・フロントスタッフのコラムを掲載するなど、内容もより充実させることができました。「『水戸でもこんな会報誌を発行できるようになったのか』と社内で驚かれるようになりました」と木村は誇らしげに語りました。ただ、満足はしていませんでした。「水戸にとって、大きな一歩となりましたが、他クラブの会報誌はもっと内容が濃いですし、毎月発行しているクラブもある。もっと進化させていかないといけない」という考えを持っていたそうです。
進化する「VOICE」はまさに進化するクラブの象徴
変化はそれだけではありません。今年からなんと一般販売も行うことにしたことです。つまり、会報誌ではなく、「雑誌」として生まれ変わることとなったのです。
「今までは会員限定で発行しており、サポーターズクラブ会員にしか読んでいただくことはできませんでした。もちろん、会報誌としてのサービスはそれでよかったのですが、もっと幅広い方に読んでもらいたいという思いがあり、今回から販売することを決めました。また、販売しているものを会員のみなさんに届けることによって、より“お得感”を感じてもらいたいという思いもあります」と木村は販売に踏み切った理由をそう説明します。
今週から会員に向けての発送作業が行われており、販売開始は全会員に行き届くことが見込まれるゴールデンウィーク明けを予定いるとのこと(決定次第クラブからアナウンスがあるそうです)。公式オンラインストアをはじめ、川又書店県庁店やセブンイレブン常北下古内店で購入することができるようになります。
春号は安東輝選手の生い立ちから今までのサッカー人生を振り返ってもらったインタビューを5ページにわたって掲載。さらに細川淳矢選手と瀧澤修平選手による全選手紹介企画ページも。今まで同様アカデミーレポートや強化部通信、フロントスタッフリレーコラムも掲載されています。
刷り上がった「VOICE」を見て、「読み応えのある誌面になったと思います」と木村は納得した表情を見せました。そして、こう口にしました。「先ほども言いましたが、もっと充実した情報誌を作っているクラブもあるので、ここで満足することなく、さらなる進化を目指したい。あと、近年媒体をデジタル化するクラブが増えています。それも大事ですが、我々としては紙も大事にしていきたいという思いもあります。紙は残りますし、スペシャル感もある。これからも文化として紙を大切にしていきたい」。
中断期間が続く中、ホーリーホックに飢えたサポーターの心を、グレードアップした誌面が潤してくれることでしょう。
(佐藤拓也)
水戸ホーリーホック季刊情報誌「VOICE」
【©︎MITO HOLLYHOCK】
定価:450円(税込)
・安東輝選手インタビュー
「覚悟を込めて」
・細川淳矢選手と瀧澤修平選手がチーム全選手を紹介
・トップチームレポート
・アカデミーレポート
・強化部通信
・フロントスタッフリレーコラム「昂」
・クラブインフォメーション
販売
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