前走・アルゼンチン共和国杯(G2)で2着に入り、非凡なスタミナをアピール。マークした時計も優秀で、ステイヤーとしての資質はかなりのモノがある。前走から2カ月半空いたものの、追い切りでは好時計をマークしており、仕上がりは良好。晩成血統でこれからが充実期。有力視すべき1頭だ。

昨秋の京都大賞典(G2)覇者。オープン入り後はなかなか勝ち星が付かなかったが、距離延長により新味を発揮した。前走・ジャパンC(G1)15着と比較すれば今回はメンバーが小粒。トップハンデでも台頭の余地はある。好相性の京都で大賞典の再現を狙う。

京都で(3・2・2・0)の舞台巧者。2ハロン距離延長するが、昨年の早春S(準オープン・2400M)では、阪神大賞典(G2)覇者ギュスターヴクライと半馬身差の2着に善戦しており、スタミナの裏付けはある。ハンデ(55キロ)も手ごろで警戒が必要だ。

今年60回目を迎えた伝統のG2ハンデ重賞。過去10年のレースから傾向を見てみたい。

連対馬は4-1、1-8、2-7、2-6、5-4、3-2、11-3、2-1、2-3、1-3番人気の組み合わせで決まった。

1〜3番人気は4、5、4連対と可もなく不可もない成績だが、上位人気が連からそろって消えたのは1回だけ。

馬連配当は
3 け た……3回
1000円台…3回
2000円台…1回
4000円台…1回
6000円台…1回
万 馬 券……1回

09年に1万5190円と荒れたが、6回は2000円未満。ハンデ戦でも堅く収まる傾向が強く、特にここ3年はすべて3けた配当で決着している。

ただ、3連単配当を見てみると、5万1550円、2万2120円、7万5720円、46万670円、21万3570円、8万9590円、3250円、9250円。08、09年には46万、21万の万馬券が飛び出している。

ステップは4連対のオリオンS組がトップ、次いで3連対の有馬記念組が続いている。

年齢別は4〜7歳以上馬が7、10、1、2連対。連対率は21、32、4、5%。5歳馬が他世代を一歩リードしている。

連対馬のハンデは49キロ=1頭、54〜56キロ=16頭、56.5〜58キロ=3頭。53キロ以下の軽量馬と56.5キロ以上の重いハンデ馬は苦戦している。


◎……ダコールは前走の福島記念で3着。最後方追走からまくり気味に進出、ラストひと伸びを欠いたが、メンバー最速の上がりで0秒3差まで迫った。2400Mは(1・2・1・0)と得意で、昨春にこの舞台で同距離の烏丸Sを57キロで快勝。極端な道悪馬場にならなければ、念願の重賞を奪取できると見た。

○……2走前のアルゼンチン共和国杯でトウカイパラダイスは11着。敗因は18キロ減の馬体とはっきりしている。前走の金鯱賞は好位に付け、本来の走りで小差の4着と巻き返した。京都コースは(2・2・1・4)と堅実で、目黒記念2着なら距離延長も歓迎だ。

▲……実績は2走前にG2の京都大賞典を制覇したメイショウカンパクが抜けている。前走のジャパンCは案外だったが、このメンバーに入れば決め手も最右翼。トップハンデ57.5キロさえ克服すれば2個目のタイトルを獲得できる。

△1……メイショウウズシオはステイヤーズSで8着。スローペースに行きたがり、ラストの伸びを欠いた。距離短縮は好材料。瞬発力勝負では分が悪いが、スタミナ戦は望むところ。

△2……前走のアルゼンチン共和国杯でムスカテールは1馬身半差の2着。このメンバーに入れば決め手は一枚上。2カ月半ぶり、前走より1キロ増でも軽視はできない。

△3……カルドブレッサは前走のオリオンSでアタマ差の2着。好位から追走して直線あわやのシーンを見せた。準オープンからの格上挑戦となるが、53キロの軽量を生かしての大駆けがあっても驚けない。