牡馬が相手のセントポーリア賞(500万下)を逃げ切り勝ち。マイペースで行けたとはいえ、ラストを34秒1でまとめたところは評価できる。菜の花賞(500万下)2着の実績から、中山へのコース替わりに不安はない。脚質にも自在性があるため、引き続き好勝負が期待できそうだ。

前々走の阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)は9着だったが、2着アイムユアーズから0秒3差なら上々の結果だと言える。前走の紅梅S(OP)ではサウンドオブハートを相手に2着を確保。初の1800Mに対応できるようなら、逆転の場面があっても不思議はない。

前走のクイーンC(G3)は9着に敗れたが、スローペースで持ち味を生かせなかったため、同情の余地はあるだろう。前々走のフェアリーS(G3)では勝ったトーセンベニザクラから0秒1差の4着。瞬発力勝負の展開になれば、大幅な巻き返しがあっていい。

過去10年、連対馬は3-2、2-7、1-3、1-5、6-1、1-6、1-8、11-1、3-4、5-1番人気で決まった(昨年は阪神開催)。1番人気は4勝2着3回と上々の成績で、連を外した年が8、3、3着。不利を受けて馬券圏外になったブリガドーン(02年)以外は人気に応えている。

馬連配当は
3けた…………1回
1000円台…4回
2000円台…4回
7000円台…1回

最高配当は03年の7280円で、9回は3000円未満で堅く収まっている。ただ、3連単配当を見ると、2万9670円、6万8730円、4万3140円、1万8680円、7万9110円、1万5350円、3万4770円。7回すべてが万馬券決着で、波乱含みの傾向を見せている。

連対馬の前走をクラス別に見ると、重賞5頭、オープン特別3頭、500万下10頭、未勝利2頭。オープンからの連対馬は8頭と少なく、格を気にする必要はなさそうだ。

中山1800Mはスタート直後にカーブを迎え、コーナーを4度回るコース。連対馬の脚質を見てみると、逃げ・先行馬12頭と、差し・追い込み馬6頭(昨年の阪神を除く)。前々で立ち回れる馬が好成績を残している。

ステップ別は、きんせんか賞が3連対。2連対でクイーンCなどが続いているが、強調する材料とはいえない。


◎……先週に引き続き週末は雨予報で、良馬場での競馬は望み薄。そこで道悪巧者のマイネボヌールを本命に推す。出遅れた重馬場のデビュー戦で2着し、未勝利Vが不良馬場で後続を2馬身ちぎった。さらに時計のかかった2走前の阪神ジュベナイルFでは9着と着順こそ悪かったが、2着のアイムユアーズとは0秒3差。力の要る馬場は望むところで、距離延長もプラスだ。

○……前走のクイーンCでオメガハートランドは9着。スローペースに折り合ったが、直線の瞬発力勝負では分が悪かった。3走前に道悪馬場を経験し、この距離に勝ち星もある。

▲……メイショウスザンナは前走・セントポーリア賞を逃げ切り勝ち。着差はハナでも、上がり3ハロン34秒1は威張れる内容だ。2走前は外から追い込んで2着を確保しており、展開に左右されないのも強みだ。

△1……ヘレナモルフォは強敵ぞろいの前走で逃げ切りV。未勝利戦に続き、重馬場で勝利をものにした。切れる脚はなくても、抜群の勝負根性がある。スタートを決めてハナが奪えれば簡単には止まらない。

△2……ブリッジクライムは中山のデビュー戦で2着を3馬身ちぎって圧勝した。前走は4着と敗れたが、仕掛けが遅れたもので道悪が敗因ではない。カリバーンの下で、このメンバーなら素質は見劣らない。

△3……ラスヴェンチュラスは新馬戦をレース最速の上がりで2着し、前走の未勝利戦もナンバーワンの上がり(33秒7)で差し切った。道悪競馬で決め手が鈍らなければ上位争いになる。